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｢4人、そろったな｣
トレーニングルームに着くと、ラル･ミルチが話し始めたので、そっと近くに寄る。
｢予告通り、本日より新しい修行、『強襲用個別強化プログラム』を開始する｣
嗚呼、とうとう始まった。
この13日間のうち10日間は、沢田と共にラル･ミルチに色々教わっていけれど。
…そういえば、私は誰に教わればいいのだろうか……？
────────
────
10日前
｢杠、修行前に今一度問う。
生半可ではついて来れないぞ。
本当にやる気があるのか？｣
ラル･ミルチは個別で私を呼び出すと、開口一番に私にそう問うた。
｢はい｣
｢わかった、絶対に出来ないと言うなよ。
弱音を吐くヤツは容赦なく修正する｣
｢…はい｣
｢この時代はお前たちの生きていた10年前と違い、リングに炎を灯し匣を開けることが出来なければ話にならん｣
……でしょうね
ミルフィオーレの雑魚でも、匣は必ず使う。
近距離の戦い方しか出来ず、力も足りない私では幹部を倒すなんて夢のまた夢だ。
それこそ、日本支部の基地に潜入なんてもってのほか。
｢まずはリングを理解しろ。
リングに出来ることはふたつ。
『リングそのものの力を使う』か、『匣を開ける』か。
前者で言えばこの武器はリングから発生した炎をそのまま射出している｣
そう言ってラル･ミルチは腕を前に突き出し、炎を射出する。
射出された炎は、私の背後にあるトレーニングルームの壁を破壊した。
｢リングそのものの力は攻撃の基本となるものが多い。
次に匣だが、匣とはリングの炎を別の作用や運動に変える装置だと考えろ。
炎を電気と考えるなら、匣は電化製品と言ったところだ。
種類は実に────多種多様｣
と、ラル･ミルチはふたつの匣を開けた。
ひとつの匣からはムカデ、もうひとつの匣からはバルーンが飛び出した。
｢基本的にどの匣も最初に炎をチャージした分しか働かない。
炎が切れれば、活動停止する｣
けれど、ムカデに灯っていた炎が消え、ムカデはヨロヨロと床に落ちた。
｢だが、開匣の後にさらに炎を纏わせるタイプ、敵の炎を吸収してパワーアップするタイプも確認されている。
ここまででわからないことはあるか？｣
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咲夜 - なので更新頑張ってください！ (2017年9月27日 7時) (
レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - なんと......嬉しい限りです！ありがとうございます！テストよりこっち優先にしたいぐらいです！ (2017年9月27日 7時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
とうか(プロフ) - この小説大好きです☆これからも更新頑張ってください☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆応援してます (2017年9月26日 0時) (レス) id: 9297054df9 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - ありがとございます！嬉しいです！ (2017年9月19日 0時) (レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(べにお)(プロフ) - 咲夜さん» できる時に更新しておきたくて…(苦笑)今日は更新しませんが、毎回2~3話追加のペースで進めていきたいと考えてます (2017年9月18日 18時) (レス) id: b79b33c03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年8月28日 22時
