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夜。
みんなでわいわい騒いで夕食を終え、いざ就寝。
私はというと、ばっちり寝たふりをしていた。
正直、緊張はしてないけれど、早く動けるようにだけはしておきたかったのだ。
そろそろみんな寝たかな
眠気に耐えてまで、ひとつ確認したいことがある私はひっそりと部屋を出た。
アジト内は少し薄暗いけれど、歩けないことはない。
足音を立てないように、ある場所へ向かう。
……雲雀に出くわさないか心配だ。
流石に前回のあれで彼に警戒心を持つようになった。
包帯を巻いた首に手を当て、ため息を吐く。
やりすぎだとは思うけれど……あれは彼なりの忠告だったのだろう。
この時代の彼に会うのはこれきりだから、ある意味釘を刺してくれたことには感謝している。
痕を付けられたのはちょっと勘弁して欲しいのだけれど。
｢…！
見つけた｣
無造作に取り付けられた発信機。
それの構造を確認してから素早く立ち去った。
機械の勉強をしておいて正解だった……。
こっそりパソコンを起動し、ある場所にメールを送る。
そして痕跡を全て消し去ってから、パソコンを解体して廃棄した。
まだ時間は大丈夫だよね？
時計を見ながらホッと息を吐き、布団に戻る。
この賭けが成功するかどうかはわからないけれど、送ったあれがこの先どう転ぶか……。
｢……｣
白銀のおしゃぶりをぎゅっと握りしめる。
こっそりリボーンさんに見せた時、彼も黙り込んでしまったくらい酷い状態だ。
かつての輝きはないけれど…復活する見込みは確かにある。
あの小さなお姫様の命を糧に、この時代のアルコバレーノは蘇るのだ。
それがこの世界のシナリオ。
私が成し遂げたい悲願であるそれは、時に苦しいものとなって襲ってくる。
私は、あの少女を見捨てなければならない。
優しい笑顔……あったかい人を目の前で失った時、私はいつも通りを装えるだろうか。
────ドゴォオオオオン！！！
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
