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｢早かったな｣
｢……っ！？｣
呼吸が乱れているアキレアがなにか言おうとして咳き込む。
まあ、なにを言いたいのかは理解している。
片膝を付いておきながら睨み付けるのを忘れていない奴の疑問にさっさと答えるとしよう。
｢未来の私が貴方の戦闘を常に記録していたことが、この手を使う切っ掛けだった。
本当に、よく撮れていた────が、偽装による穴があった。
アキレア・マキネス……貴方が生まれつき、呼吸器官が弱い｣
あのサーベルを見付けた時から、もっと未来の自分がなにか残していないか探っていた。
そして長い間使われていなかったPCを発見した。
おかしいと……もしやなにかの罠かとさえ勘繰ってしまった。
たとえここが本拠地でも、敵に見付からない可能性は捨てられない。
こんな情報を収束した物……中身がなんであろうと私なら処分していただろう。
だが…そのパスワードを解いた時、確信した。
私はこの男になにか仕掛けなければならないと。
勿論、最初はなにもわからなかったし、困惑もした。
なにしろあの手紙のようにメッセージはなく、ただそこにあるだけの映像だ。
白蘭に捕まらないことが私の頭の裏には常にあり、我ながら意図を理解し処理しきれなかったと思う。
……だけれど、今ならわかる。
無力な自分の中にある大切な人を無慈悲に奪われた怒りを放っても良いのだと。
私はこの手に、それ程のことが出来る牙を得たのだと実感した。
｢……貴方が動きの癖はもう覚えた。
だから──────｣
気持ち悪いモノを見る目……ああ、その視線を私はあと何回向けられるのだろう。
別にアキレアにどう思われたってどうでも良いが。
夢の中で私を慈しんでくれる色違いの優しい瞳を見たかった。
扉のロックを開いてから、最後に彼を見下ろす。
｢貴方は
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
