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｢……っ！！｣
聞き覚えのある声だった。
けれどそれは生前、テレビ越しに聞いていた筈の声であって……。
間違っても現実で聞くことのない……聞いてはいけない声だった。
｢連絡が遅くなってしまい、申し訳ありません｣
＜それより、彼女は無事かい？
傷ひとつつけちゃ駄目だからね＞
顔を上げるなと脳内で警鐘が鳴り響く。
目を合わせてはいけないと本能が言っている。
あぁけれど抵抗を許さない威圧感が、もう耐えられない。
重々しく顔を上げ、画面越しに私を見下ろすその人と警戒心を持って目を合わせる。
その人物の名前は。
｢承知しております────白蘭様｣
最悪な事態……けれど思考だけは止めるなと内心言い聞かせる。
彼のペースに呑まれるな、押し負けたらそこで終わりだ。
殺される！
＜やぁ初めまして、って言うべきかな？
10年前のAチャン♪＞
｢……白蘭……っ！｣
嫌な笑みだ……。
そんなにボンゴレリングが欲しいのか、この人は。
そんなことで、未来の私は殺されて……今度は利用されそうになっているのか。
白蘭を前にして未だに無事である、雹のボンゴレリングと匣兵器をそっと握り締める。
｢私のリングも、匣兵器も、貴方たちには手に余る。
破滅を迎えたくないなら手を伸ばすのは諦めて｣
＜うーん…確かにAチャンの使う武器は極めて貴重で危険だ。
まぁ、だからって諦める気はないんだけどね？＞
｢……なにが言いたいの｣
警戒しながらサーベルを握り締める。
……少しでも多く時間を稼いで、炎を使えるようにしなければ。
殺されるなんて絶対にごめんなのだから。
そうしてる悶々と思考を巡らせる私に反して、白蘭は軽く小首を傾げた。
なにその意外と言わんばかりな顔は。
＜君ならわかってると思ってたんだけど……意外と鈍いのかなAチャンは＞
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
