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※一部の読者の方々の希望により
作者の判断で内容を改変しました。
ご了承下さい。
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｢……う…、ここ、は…｣
掠れた声が広々とした空間に響いた。
ゆっくりと目を刺激する光に耐えながら、目元を手で覆おうとして────
｢……っ！？｣
利き手である右手首がなにかに固定され、私は檻に閉じ込められていることに気がついた。
手首だけではない、両足首にも拘束具が嵌められていた。
睡眠ガスで微睡んでいた意識が一気に覚醒する。
｢…確か、ジンジャーと戦ったあとに睡眠ガスを吸って……誰かが、ここに連れてきた？｣
その誰かは確実に味方ではない。
なら早く沢田たちのところに行かないと……！
｢……なんだ、目ぇ覚めたのか。
そのままくたばっちまってても良かったのによ｣
｢っ！？｣
ギィィ……と重苦しい音を立てて開かれた扉の向こうに、誰かいる。
逆光でよく見えていないその影がずかずかとこちらに寄って来て……。
｢貴方は……｣
｢いやしかし、10年前の杠Aに逢うとは思わなかったぜ……てめぇもそうだろ？
なにしろ────｣
ガンッ！
乱暴に檻を蹴飛ばして嫌な笑みを浮かべたその人を、私は知っていた……ラルに教えて貰ったのだ。
｢
｢っ……アキレア･マキネス……！｣
ご名答、なんて言われてもちっとも嬉しくない。
コイツは……イタリアに渡ろうとしていた10年後の私を殺した張本人なのだから。
彼女の幸せを奪った、張本人……！
攻撃しようとリングに炎を灯そうとした────けれど。
｢……っ、あ……｣
死ぬ気丸の効果を強制的に解かれた反動で身体が重い……。
崩れ落ちそうになる身体を両腕でどうにか支え、目の前の敵を睨みつける。
｢……何故、私を殺さないの｣
｢あﾞぁ？
俺だっててめぇを殺したくてしょうがねぇよ。
だがボスの命令だ……生命拾いしたな？｣
｢……｣
なるほど……殺せないなら、捕まえるのか。
あの手は流石に通るかどうか不安だったけれど…効果はそれなりにあったらしい。
｢……んなことより、大人しくしといた方が良いぜ、雹のお嬢。
正直喋るのも辛いだろ？｣
＜そうそう、アキレア君の言うことを聞いてよ＞
身体が凍りついたように動かなくなった。
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
