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────山本武side
｢杠！｣
獄寺と体育館に向かっている途中。
前方にいる、小さな背中に獄寺が声を掛けた。
ピタッと止まりこっちを振り返ったのは、やっぱりAだった。
頭からつま先まで血まみれの彼女を見て一瞬、息を呑んだが……怪我はなさそうだ。
思わず胸を撫で下ろしている自分がいた。
｢お前、無事だったのかよ！？｣
追い付くと、まず、獄寺がAの両肩を掴んで顔をのぞき込む。
……ちっとだけ胸の内がもやもやした。
｢問題ない｣
淡々と頷いて獄寺の腕を下ろすA。
俺の心中を読み取ったのかと勘違いするほど自然な動きだった。
俺らから少し距離をとった彼女は目を合わせようと上を向く。
｢って、お前、目が……｣
白銀に染まった鋭い瞳を指す。
まるで、ツナみてぇな雰囲気なのは、雹戦の時の死ぬ気丸を……？
リストバンドのモニターだけじゃ、状況がよくわからなかった。
なにせ、道場に設置されていたカメラは突然映んなくなったからな。
｢私のことはいい。
体育館に急ごう、クロームがまだだ｣
｢あ、ああ！｣
即座に背を向けて走るAを慌てて追い掛ける。
もうすぐ30分経っちまう、急がねぇと！
暗い廊下の先を走る俺らの前を走る彼女の身体が、仄かに白く光っていることに今更ながら気付いた。
｢な、なんだありゃ…死ぬ気の炎か…！？｣
｢蛍みてーで綺麗なのな♪｣
と言うと何故か獄寺に怒られた。
────山本武side･終了
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葵 - クラウディオマジ好きです(*´∀｀*)ﾎﾟｯ (2018年8月9日 21時) (
レス) id: 742e9e233f (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - プリン★スポ隊隊長兼副 いろいろ最高な小説多いよな←さん» ど、どうかしましたか!?(ﾉ;･ω･)ﾉ (2018年5月27日 20時) (レス) id: b79b33c03b (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊隊長兼副 いろいろ最高な小説多いよな← - クラウディオオォォォォォォォォォ！！← (2018年5月27日 14時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜(べにお)(プロフ) - アクアさん» あっ、本当だ……！ご指摘ありがとうございます！すぐ直します！ (2017年7月1日 22時) (レス) id: b79b33c03b (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 299の次が230、231になってますよ (2017年7月1日 1時) (レス) id: 1dd44e4edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年5月2日 20時
