◇ ページ12
…もしもこの人が平筆や大筆だったら末っ子感ではなく大人っぽかったりするのだろうか…
いや、何故そこに興味が湧いた…水坂A…とりあえず落ち着け、と私は頬をぺちぺちと軽く叩いた
『えーとつまり…人間になりたい！って思ってたから人間になれたと？』
zm「まぁそういうことやな！」
どういう原理ですか……本当にどういう原理ですか！？ 兎にも角にも、本当に小筆ならこの質問をすればいい
『はぁ…質問ね。私が小学生の頃に小筆を無くしたって泣いてた時があったでしょ？』
zm「あったなぁそんなこと」
『その時、小筆はどこにあったでしょうか？』
この出来事はは私の家族以外誰も知らない話だ。だって自分がただただ恥ずかしくなっただけだから…
zm「えーと、人形のベットに寝かせられてた。何故か人形の服も着させられてた」
『……正解。え、本当に小筆なのか…』
zm「やからそうやって言ってるやんか！」
…個人的に小筆の擬人化って可愛らしい小さな女の子だと思ってたよ
『えーとよろしく？小筆くん…？』
zm「ゾムって呼んでって言ったやん」
『え、ぞ、ゾム？よろしく…？』
zm「よろしくな！A！」
…うーん…末っ子かな。
しかし何故人間になりたいと思った？
『ねぇ、なんでゾムは人間になりたいって思ったの？』
zm「絵ぇ描きたいなって思ったんや」
うん？絵？筆なんだから描いてるじゃない…それとも何、自分で描きたいの…？え、可愛いかよ、なにこの子
『ちょっとそこの画用紙に描いてみて、なんでもいいよ？』
筆記具が筆しかなくてごめんね、と私は筆を渡す。ゾムは満面の笑みで受け取った
zm「筆で十分やで！んー、そやな…太陽の塔！太陽の塔描くわ！」
と言い、早速ゾムは意気揚々と画用紙に描き始めた
…最近の筆って太陽の塔知ってるんだ。これが時代ってやつなのか
zm「はい！描けたで、太陽の塔！」
案外早かったな、そう思いながら渡された画用紙を受け取り、目線を落とす…
…これは、うん…なんとも形容し難い…ひとまず言えることは、
『ねぇ、ゾム？失礼を承知で言うけど…君、太陽の塔がどんな風に見えてるの？』
zm「ん？普通に見えてんで。あ、いや実際は見た事ないけどな！」
少し笑いながら、だって筆やし！ と付け加える。うーん…
『絵、特訓しようか』
私のその一言で、今日から毎日絵のレッスンが始まった
初めはなんとも形容し難い絵だったけど、日を重ねるごとに上達していった。飲み込み早い子なんだね
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永琉@るちる(プロフ) - ルインさん» カレンダーの子！初期の初期の子じゃないですか！！あと手帳の子ですね！好きです！！コメントありがとうございます！ (2021年2月23日 12時) (
レス) id: 83a2f0f7bf (このIDを非表示/違反報告)
ルイン(プロフ) - はい！！！！カレンダーの子と僕のリクエストしたやつの見てみたいです！！！ (2021年2月23日 12時) (レス) id: 9789219109 (このIDを非表示/違反報告)
ルイン(プロフ) - 思いついたらまたリクエストしますね！！頑張って生きます！！！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: e362f45c7b (このIDを非表示/違反報告)
永琉@るちる(プロフ) - ルインさん» こちらこそ、ありがとうございます。心停止！？それは良くないですね…私の作品読めないじゃないですか！！ リクエストあればまたよろしくお願いします(厚かましいことこの上ない) (2020年10月29日 20時) (レス) id: 7f884b43d0 (このIDを非表示/違反報告)
ルイン(プロフ) - ありがとうございます！！！ありがとうございます！！！もう、心臓刺さりまくりです！！！最高すぎて心停止しそうです！！！ありがとうございました！！！ゆっくりでいいのでまた更新楽しみにしてますね！！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 371d718c70 (このIDを非表示/違反報告)
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