６ ｰ過去ｰ※グロ ページ7
×××年 １２月××日
臭い。生臭い。血生臭い。気持ち悪い。
何も考えたくない。全てが嫌になる。
死にたい。
何度も何度も手首を短剣で切りつけてみる。
薄らと切れてプツプツと血が流れている。
痛い痛い。
でも死にたい。
ドアから誰かが入って来るのを察知し咄嗟に短剣をワンピのポケットに隠す。
「ほぉーらお嬢ちゃん？時間だよ〜？」
来た。臭いヤツが。やられる。
また血が出るまでやられて、また吐くまでやられるんだろう。
このままでいいの？
いや、これしかすることがないんだ。
逃げれるんじゃないか？
逃げる。もしまた捕まって今以上のことをされたら？
「今日はやけに大人しいねぇ？やっと受け入れてくれたのか〜」
臭い男はニヤけて言う。
「それじゃあー、記念に、いつも以上のことをしようか〜ね？」
腕を掴まれる。汚い汚い汚い。
「汚いっ……」
「んー？今何か言った？」
そう、か。
短剣。血。死。汚い。
殺、して…しまう。
「さぁー何ぼーっとしてるのかッ…」
空いている左手でさっき隠した短剣を取り出し男の首を目がけて思いっきり刺す。
倒れてきたのを避けて短剣を男の首から抜く。
別のドアからまた別の男が入ってきた
「なんだコイツ！ボスをやりやがったぞ！？」
「め、目が本気だ…子供相手だが逃げんぞ！」
その時、腕に物凄い力が入った。
それは短剣が折れかける程に
「逃がさない。」
外に飛び出した3人のうちの1人の男に目がけて短剣を投げる。
見事にうなじに刺さった。
追いかけるのと同時に持ってきた弓矢を逃げる2人の男の背を目がけて矢を定める。
放った時。これもまた見事にうなじに当たる
「っ、はぁ…」
人を、人の命を…奪ってしまった
最低だ。
でも、仕方が無いのか？
自分を守るため。正義のために？
今はもう何も考えたくない
どこか日の当たる場所へ……。
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作者名：サノン | 作成日時：2017年6月25日 0時
