いつまでも相棒で【進撃の巨人】 (ページ3)

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書庫を出てから朝食を取るために食堂に来たA。
食堂に入った瞬間、後輩からの敬礼と挨拶が飛んでくる。

毎年のペースで後輩が増えていく度に敬礼と挨拶をされる人数が増えていく。
嫌なことじゃないから別にいいんだけどね。
不意にされると心臓に悪いんだよ…

周りを見渡して見るとやっぱり兵士だらけ。

最近はやたらと背の高い兵士が多いようで、私が今探そうとしてる“アイツ”は見つかりそうにない。

うん、背伸びをしても、飛んでみても、人々の隙間を見ても見つからない。そもそも食堂にはいないのか？

「なんだ？食堂の入口で暴れ回りやがって。」

「別に暴れてはないよ、ちっちゃいリヴァイのせいだよ…ってリヴァイじゃん！」

「お前、いつから俺のことを小さい者扱いしてんだ…」

声がした方向に振り向くと腕を組んで怒っているリヴァイがいた。

「リヴァイ今１人？」

「話を逸らすな。…あぁ、１人だが。」

丁度良かった！という目をしてリヴァイに言う

「一緒に食べよ？いいよね？ね？」

「いつも食べてんだろ…いちいち聞くな」

朝食のなにかのスープとパンを食べ終えて廊下に来たAとリヴァイ。

この後特に何もすることがないので私はリヴァイに訪ねた。

「この後暇なんだけどさ、リヴァイの部屋に行ってもいい？」

「部屋に来て何をするんだ。」

歩きながら嫌な顔をする。
何もしないのになぜそんな顔をするの…

「あ、書類まとめとかある…？」

「…まぁな」

「あー…それじゃあいいや、また今度にする」

「…………。」

急に真顔で立ち止まったリヴァイ。

「な、なに？…どうしたの？」

「俺は部屋に来るなとは言ってない」

「でも、書類…」

「来い。これは命令だ。」

最後まで言おうとした瞬間に言葉が重なり私の言葉が消える。

「……なにそれ…ふふっ」

リヴァイが何が言いたいのかは分からないけど、こういう会話、楽しい。

こういうふうにゆっくりと話す時間は限られてる。だから、話せる時に話しておかないと後に後悔することになるかも…だからね。

すくなくとも、そう私は思ってる。

「何突っ立ってるんだ。さっさと行くぞA」

「分かってるよリヴァイ」

いつまでもこんな時間が流れてくれたらいいのにな。

それか、時間が止まってくれればな。