いつまでも相棒で【進撃の巨人】 (ページ20)

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花火大会３日前。

「ハンジ…いる？」

ハンジの部屋の前に来てドアをノックする。
返事がない。

「はい」

少しするとガチャっとドアが開く。中から出てきたのはモブリットさんだった。

「あ！モブリットさん、どうしてここに？」

「それが…」
「やぁ！A～いらっしゃい！入って！」

「う、うん」

黒色の長い服？を着たハンジがいた。

「何その服？まず服…？」

「一発目から良い質問だね～」

ベッドに座っていたハンジは立って言った。

「これはね、“浴衣”って言うんだ。別に“着物”ってのもあるけどね」

「ゆかた？きもの？」

「そう浴衣！それと着物。どこかの国ではこれが着るのが普通なんだってさ。」

「要するにどこかの国の伝統的なやつなんだね？」

「そうそう！理解が早いね！」

「その着付けを手伝ってたんだ」

モブリットさんがドヤ顔で胸を張る。
大変だったんだなぁ…

「そうだ！Aも着てみなよ」

「私も？いいの？」

「もちろんだよ！浴衣美人になるはずだよ」

「浴衣美人…」

「さぁ、モブリット、君はもう帰るんだ」

「は、はい」

もう少しハンジの浴衣を見たそうな感じで部屋を出ていく。

「ハンジは誰かと花火見るの？」

「私かい？私はモブリットとエルヴィンとで回るつもりだよ」

「そう、」

ハンジがタンスから黒の生地に紫の花と白とピンクのグラデーションされた蝶の、ハンジよりも綺麗で美しい浴衣を取り出した。

「はい、ここに、腕を、通して…こうして…」