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「そういや、エレン」
「はい？」
「そろそろ手を離してもらえないかな？」
「っは！…すいませんでした！」
さっきの街からここに帰って来るまでずっと手を握られていた。
エレンは赤くなっている。
「エレン、耳が赤いよ？」
「あ、あか、赤くなんてないですっ！」
何をそんなに慌てているのか、
隠す必要なんてないのに。
もしや、照れてる？
「わかったわかった。落ち着いて？ね？」
「エレンはあそこで何をしていたの？」
さっきの繁華街で私と子供たちが話している時
なぜかエレンに会った。
「あぁ…それはですね…」
少し焦るように言うエレン。
「こんな事がありまして……」
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作者名：サノン | 作成日時：2017年6月25日 0時
