初恋は叶わないなんて信じない【SVT・JH】

34.リーダーという人【SC】 ページ37

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JH「あ〜〜〜〜〜」

SC「ヤ―、どうした」

JH「クプス...」

SC「ん？」





ソファの背もたれに頭を預けて天井を見上げるように座っているジョンハナ。
少し、顔色が悪い気がした。





SC「体調悪いか？」

JH「いや...」

SC「じゃあなんだよ」

JH「飲みすぎた...」

SC「...あっそ」

JH「ひどい」





思い返せば、昨日、Aさんと会うんだと、上機嫌で宿舎を出て行ったジョンハナだ。
相当調子に乗ったのか、緊張したのか。
飲みたくないときは酒を捨てるような男が、ここまで飲んで...
それに付き合って飲んだAさんは大丈夫だったのか？





SC「ジョンハナ、Aさんに無礼なことしてないだろうな！？」

JH「いや、それがさ、記憶の中ではAさん、めちゃめちゃ飲んでた」

SC「まじかよ」

JH「だからお前と飲ませるの絶対嫌だ」

SC「なんでだよ強いんなら逆にいいじゃん(笑)」

JH「いやだ〜！」

SC「でも、ジョンハナ。Aさんに迷惑がかからないようにしろよ？」

JH「おー」






SC「Aさんは、一般人(・・・)なんだから」

JH「...」






ジョンハナの顔が無表情になる。
いくら、同じ高校出身だろうが、今は立場が違う。
ただの、高校の先輩後輩ってだけじゃない。
俺だって、メンバーのこういう話は楽しいし、ジョンハナの様子を見ていて嬉しい。






でも、俺たちは、アイドルだから。









JH「フフ、分かってるよスンチョリ」

SC「...」

JH「エーイ、お前がそんな顔すんなよ〜」






飲み物取ってくる、とソファを立ったジョンハナ。
もう、表情は見えない。






SC「...」






ごめんな、ジョンハナ。







チームのことを考えていてくれるお前のことだから、考えていないわけがないのに。







俺は、釘を刺すような言い方をした。






お前の友達だけど、






俺は、リーダーだから。






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