33.考えすぎる人 ページ36
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『今更先輩なんて恐れ多い！苦笑』
JH「じゃあ、Aヌナ？」
『！ そ、それは急すぎるというか...！』
JH「ふは、照れてる(笑)」
ジョンハンくんは、高校生の時と違って、なんだか男の余裕みたいなのがあって、先輩のはずの私が少し恥ずかしくなる程色気が出ている。
会っていない期間は、それほど長かったのか。
長い人生の中で考えたら、短いといえば短いし、若い時間の中で考えたら長いといえば長いのかもしれない。
大人の男に近付いていく時期なのだろう。
そこまで考えていると、私はどう映っているのか気になった。
『ジョンハンくんから見て、私って変わった？』
JH「...何も？」
『えっ』
JH「嘘(笑)前より綺麗になったと思う」
『あ、ありがとう...』
聞いてみた癖に、更に恥ずかしさが増して、黙った私。
JH「Aさんと別れた男の人はバカだなぁって思うよ」
『え？』
JH「だってAさんと別れるなんて、俺だったら考えないよ」
柔らかく微笑むジョンハンくん。
きっと彼は、知らず知らずのうちに、こうやって人を魅了しているんだろう。
『...付き合いも長くなってたから、少し他に刺激を受けちゃったんだと思う』
ぽつりぽつりと、あの雨の日の話をした。
ジョンハンくんは黙って聞いてる。
JH「...」
『私自身、初めて付き合った割に、上手く付き合えてると思ってたし、ちょっと憧れてたものもあったんだけどね』
JH「？」
『初めて付き合った人と結婚までして、一生一緒にいるって』
JH「そんなに好きだった？」
『ん〜〜』
よく考えると、きっとその時ははっきりした感情ではなかった。
人として好きな友人だったから、言われた時はドキッとしたし、緊張した。嫌な気持ちは全くなかった。
それを、前向きに恋愛感情として思っていたのかもしれない。
時間が長くなるにつれて"好き"という感覚が麻痺していったのは、私も同じ。
そして、好きだったと思わないと、彼との時間が、今までの私がすべて嘘に思えてきてしまいそうで複雑だった。
JH「好きなものをわざわざ嫌いになる必要はないし、嫌いじゃないものを全部好きだってまとめる必要もないと思う」
『！』
JH「Aさんは考えすぎるタイプなんだねきっと」
『...うん、よく言われるかも』
JH「でしょ(笑)」
考えなくていい、と止めてくれたジョンハンくんのおかげで、私の中の何かがスッキリしてきた気がした。
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Akubi(プロフ) - やふこさん» お心遣いありがとうございます！(><)本日更新しますので、是非お楽しみくださいませ！！ (2023年3月6日 15時) (
レス) id: b400e762d8 (このIDを非表示/違反報告)
やふこ(プロフ) - Akubiさん» 続きはもちろん気になりますが、お忙しいのだろうし、暖かい日もあれば、また寒くなったり、お体に気をつけて、ご自身のペースで、無理のない程度に書いていただければと思います。いつまでも待ちますからー。 (2023年3月5日 18時) (レス) @page45 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - やふこさん» 初めまして！コメントありがとうございます！社長秘書を読んでくださっていたなんて...！再会できて嬉しいです^^笑 なのに更新が滞ってしまい申し訳ないです...ちゃんと続き書きますのでもう少々お待ちください♪ (2023年3月1日 17時) (レス) id: b400e762d8 (このIDを非表示/違反報告)
やふこ(プロフ) - はじめまして。めちゃくちゃ面白いです。ヒロインの描写がすごく可愛くて、好きな雰囲気だし、物語も読みやすくて大好きです。って、私が大好きで一気に読んでいた社長秘書の作者さんじゃないですか！！そりゃハマるわけだ…もう！どちらのお話も大好きです！！！ (2023年3月1日 15時) (レス) @page44 id: 76622097b3 (このIDを非表示/違反報告)
Akubi(プロフ) - ビーグル犬さん» コメントありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！(^^) (2023年1月19日 8時) (レス) id: ab9f76a07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akubi | 作成日時：2023年1月17日 13時
