14.食事2【you】 ページ14
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「うわ、すごい」
ジミン先輩がふざけて、予言者っぽく目を閉じて言うと、本当に予言したように注文した物が届き始めた。
うわあ！って言いながら、ジミン先輩も感動してるみたい。
この人、こういうところ変わらないなあ。
きっとテヒョン先輩いたら二人でしばらく楽しんでるんだろうな…
JM「ん〜美味しいねこれ」
「これ、美味しいですよね。オススメです」
JM「テヒョンア誘えば良かったかな〜」
「え、言わなかったんですか」
JM「うん。二人に喧嘩されても嫌だし(笑)」
「もう喧嘩しないですよ」
高校生の時は、テヒョン先輩に会う度、何かしら言い合っていたから、ジミン先輩が誘わなかったのも納得できる。
でも、もう、そんな言い合いはしない、はず。
「そういえば、何か聞きたいことがあったんじゃないですか？」
そうだった、忘れてた。
先輩は、『聞きたいことがある』と、ご飯に誘ってくれたんだった。
聞くと、先輩は気まずそうに目を逸らした。
JM「あ〜いや〜、別に無かったんだけど、そう言わないとA会ってくれないかなって思って…」
「…」
JM「…怒った？」
「いえ…、そうじゃなくて、別に…」
JM「？」
「普通に誘ってくれて構わないのに。ジミン先輩だから(笑)」
JM「！」
確かに元々少し遠慮がちなジミン先輩だけど、
先輩後輩だと関係も明かして、
今更そんなに距離を取られても、なんだか変な感じがする。
だからか、思わず、笑ってしまった。
ジミン先輩も、
私の高校生活を語るのに必要不可欠な人。
「？ 先輩、早く食べないと冷めちゃいますよ」
JM「えっ！あ！う、うん！」
少しだけ、顔が赤い先輩。
お酒は飲んでないはず。
「個室、暑いですか？」
JM「うん、すっごく心臓に悪いっ」
「えっ」
急いで店員さんに温度調節をお願いする。
いつから心臓悪くなったんだろう、先輩。
その後は特に何も変わらず食事を続けた。
JM「ねえ、すごい寒くない？」
ジミン先輩の心臓、難しい…
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作者名：Akubi | 作成日時：2022年6月30日 17時
