47.納得させる人【JH】 ページ1
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"MIANさんに、連絡先、教えても大丈夫ですよ"
それを最後に、Aさんと、連絡を取らなくなった。
正確に言うと、取りにくくなった、かな。
別に、怒ってるとかじゃない。
確かに、YBPの代表の娘とか、お見合いとか、話してくれてもよかったのに...とは思った。
でもまぁ、俺は、後輩でしかないから。
そう思った。
そして、俺たちには俺たちの世界があるように、AさんにはAさんの世界がある。
このグループは俺の居場所だから、グループのために耐えるし、ファンのために頑張る。
きっとそれは、Aさんだって同じで、会社のためにって動いてると思う。
俺たちは、同じようで違う。
近いようで遠い。
だから、ユン・ジョンハン、
納得しろ。
WZ「OK!お疲れ様」
新曲のレコーディングを終えて、帰る準備をしていると
WZ「ジョンハニヒョン」
JH「?」
歌詞を見つめたまま、黙るウジ。
JH「なんだよ〜笑」
WZ「...ヒョンに作詞加わってもらって良かった」
JH「なんだなんだ急に。笑」
WZ「ふふ、ヒョンも通しでまた聞いてみて」
小さく笑い、いつも通り編集を始めるウジに、お疲れ様、と声をかけてスタジオを出た。
言われなくても、何度も歌詞は見直したんだよ、ウジヤ。
レコーディング中に泣きそうになったんだから。
新曲のタイトルは、"
もし、再会が早ければ、
今と違う世界だったら、
違う返事を送って、
素直に気持ちを伝えていられたんだろうか。
いや、何も考えるな、ユン・ジョンハン。
納得しろ。
諦めろ。
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作者名:Akubi | 作成日時:2023年3月9日 11時