幼馴染は…

帰宅 ページ12

Aside
それから仁達とは他愛もない話をして盛り上がった

と言っても実際は瑠衣君と零が勝手に盛り上がっただけだったけど…

仁「そろそろ帰るぞ」

仁が時計を見ながら言った

瑠衣君は何でだよ！

と仁に抗議するが、

見ると時刻は17時を超えていた

大体3時ちょっとに来たから実質2時間いた

確かにそろそろ帰らないと店に迷惑だ

『そうねそろそろ帰りましょ』

『それにさっきの事件の記録してないでしょ？』

零華「あっごめんなさい忘れていました」

すぐにやりますねと零華がここでやろうとしたので止めて帰ってからやるよう言う

『じゃあ先に帰るからまたいつか会えたら会いましょ』

仁「ああ、またな」

瑠衣「またな〜！」

『ええ、また、ね』

そう言い私は歩を進める

久しぶりに仁に会ったけど何も変わっていなかった

あのそっけなさも

ガラの悪さも

不器用だけど私達を心配してくれる心の優しさも

何も、変わっていなかった

ああ、やっぱり私は仁が






“好き”

でもこの思いは言えない

私達が序列1位を目指す限り

私達はライバルであり続ける

ああ、もどかしい

この思いが言えたらどれだけ楽なのだろう

そんなことを思いながら不意に空を見ると

薄く、月が辺りを照らしていた

(やっぱり私は仁が“好き”)

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