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6話 ページ9

『魔力のこと、、、』

そう言われた。紘くんは、ブランコを止めた。その瞬間空気が重たくなった。

下野「、、、どうして俺が魔力を持つ者だってわかったの?」

『紘くんが私を守ろうとした時に、紘くんの目が赤く見たのと、』

下野「見たのと?」

『魔力を持つ者にしか感じない特有の気の流れを感じたから』

下野「、、、」

『どうしたの?』

下野「Aちゃん、、、」

『ん?』

下野「このことは、父上にも言わないでね、、、、」

『どうして』

下野「俺の父上は、魔力を持つ者を嫌っている。世界を支配できるほどの力を持っているから。俺が魔力を持っていると知られたら大問題になる。だから、お願いだ、、、」

『わかった、、、言わない』

下野「ありがとう」

『でも、その代わりに、』

下野「、、、?」

『紘くんの過去も教えて、』

下野「俺のことはいいじゃないか」

『私が聞きたいの』

下野「、、、」

『お願い』

下野「わかった。」

下野「俺は、昔Aちゃんと違って。生まれつき持っていたんじゃない。突然なったんだ。」

『突然?、、、』

下野「あー、俺は、昔っから自由人でね。毎回ひつじに怒らせていたんだ。毎日毎日、抜け出して、この庭で遊んでた。だけど、突然父上が庭には、もう行くなと言い出して、部屋に閉じ込めたんだ。どこかに行くこともできない。そんなある日、本棚からある本を見つけたんだ。」

『ある本?』

下野「うん。その本を開いた瞬間声が聞こえたんだ。」

『声?』

下野「うん。その声が言ったんだ」

??「あら、何年ぶりかしら。私を見つけられる人間が。いいわ、特別にあなたに力をあげる」

下野「そう言われた瞬間、俺は、」

『魔力を手に入れたと』

下野「うん。そのあと、色々調べていたら、魔力の使い方や魔力を持つ者の歴史を書いた本などを見つけたんだ。魔力を持つ者は、この世に数人しかいない。その中でもとてつもなく強い魔力を持つ者もいるってね。魔力を持つ者で初めてあったのが君だ」

『私?!』

下野「うん。嬉しかったんだ。俺と同じ力を持つ者がいるって。」

『私も嬉しかったです。紘くんの魔力の力を感じた時震えから逆に安心感に変わったんです。』

下野「、、、!」

『さて、もう夜遅いし、この話の続きは、明日にしましょ!』

下野「そうだな。ごめんな、こんな時間まで」

『いいんです。むしろ嬉しかったので』

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作者名:Mizuki | 作成日時:2020年1月22日 16時

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