６章『アレキサンライス寮』３ ページ37
くるりと踵を返して振り向いたジェシカという少女は、こちらへと柔らかな巻き髪のポニーテールを揺らしながら、歩いてくる。
その胸元のエンブレムがキラリと光る。
結界の森に入る前まではみんな白色だったのに…と依然として真っ白の自分のエンブレムを見ながらそんなことを思っていると、歩いてきたジェシカとすれ違った。
ジェシカの灰色の瞳には、落胆の色が見えたような気がする。すれ違う時に、
「どうして芋虫なの…」という呟きがリリシアの耳に入ってきた。
そんなジェシカを見送って、リリシアは審査する魔法使いの前に進み出た。
「えー、次は…おお！リリシアーネ・アクアフォールさんですか。確か水狐のプリゼノだった筈…」
「ええ。そうですが、何か？」
「いやいや、プリゼノの皆さんの大半はアレキサンライスに所属するようになりますからね。でも、まあ一応審査はしますが」
アレキサンライスとは、さっきの少女…ジェシカも所属した寮だったとリリシアは思い出した。そして「どうやって寮を決めているんですか？」と男性に問うた。
「私が…私は基礎呪文学を教えているラザレス・セジウィックと言いますが、私が『素質引き出し魔法』をあなたにかけます。すると、あなたの杖からはあなたの秘めたる力が現れるのです」
セジウィックは息をついで続けた「そして、その素質の力によって量が決定します。
ルビネスは火魔法が得意な者が集う寮
サファイロスは水魔法が得意な者が集う寮
トパーネスは地魔法が得意な者が集う寮
エスメラルスは風魔法が得意な者が集う寮
パルテーナスは治癒魔法が得意な者が集う寮
オニュクスは闇魔法のプロテクトが得意な者が集う寮
アレキサンライスは変身魔法が得意な者が集う寮
なのです」
わかって頂けましたか？と聞くセジウィックに頷き、杖を水平に構えるリリシア。
それを見たセジウィックも杖を掲げ、あの呪文を唱える。
「では…秘めたる力を表せ！エメラン！」
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コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
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