５章『杖探し・箒探し』３ ページ30
アリンガムの声が響くと同時に、生徒の大多数が姿を消した。
みんなテレポートが使えるらしい事に驚くが、そもそもここに到達する為にテレポートを使っているのだった。
そりゃあ使える訳だ。
「そんじゃリリシア！後でまた会おうね！」
そう言ってヘレンすら「トロープレット！結界の森、チャノキの近く！」と叫ぶとシュンッという音と共に姿を消した。
ヘレンまで使えるとは…いよいよ一人になってしまった。
このままテクテク森に入るのが早いが、それでは森の奥深くまで行けない。
数秒考えたリリシアは、他の新入生に習うことにした。テレポートは杖がなくても出来る魔法だとアリンガムも言っていた。
それならば、私にだって出来る筈！
手を真っ直ぐ正面に差し出して呪文を唱える。
「トロープレット！えっと…結界の森の中心！」
取り敢えず具体的な木の名前なんて思い浮かばないから、ぼんやりとしたイメージをそのまま唱えた。
すると、次の瞬間にリリシアの体を圧倒的な浮遊感が襲った。
リンテラストの時とは大違いで、もっとぐるぐる振り回される感覚に気持ちが悪くなる。
下手に魔法を使うんじゃなかった迫り来る浮遊感に身を任せながらぼんやりとリリシアは思った。
リンテラストの時よりも二倍くらいの時間が経って、やっとリリシアの体は止まった。
＿＿空中で。
「キャアアアアアアアア！」
当然の如く悲鳴を上げながら落下するリリシア。幸いにしてそんなに高さはなかった為、怪我はなくマントが汚れただけだった。
「あたた…此処どこ？」
腰を起こして辺りを見回すが、木、木、木…当然木しかない。
木々の合間からさす光が地面を照らし、幻想的な風景にも感じられるが生憎そんなことを思っている暇ではない。
そう、目的は杖を創り出す為の木を見つけること。決して自然を見に来たわけではない。むしろ自然なら見飽きている。
ヘレン達はもう既に、自分たちが探すべき木を知っているようだった。占ってもらったのだろうか。そういえば昨日訪れたアルナード商店街にも占い屋っぽい店は見受けられた。
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あずきいろ
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (
レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
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