4章『フルミンウォーレ魔法学校へ』6 ページ26
今から何が始まるのだろう。教職員が全員いない所からして、入学式という訳ではなさそうだ。
だとしたら、一体何なのだろう?今ここで寮を決定するのだろうか。確か新入生が早く行く理由の一つに『寮決定』があるとリンテラストも言っていた。この二人で新入生の寮を決定するのだろうか?屋外で?
「一体、何が始まるのかしらね?」
頭の中で色々な想像を膨らませながらヘレンに聞くと、平然とした表情を持ってあっさりと答えが返ってきた。
「『杖探し・箒探し』だよ?知らなかったの?」
「ええ、全く」
ヘレンは「まああんな風車の中にいたらわかんないよね」と言ってその『杖探し・箒探し』とやらについて話してくれた。
「魔法族にとって、杖と箒は一番重要なものと言っていいの。杖は全ての魔法の源だし、箒は魔法族が誇る最古の移動手段だからね。
そんな杖と箒は、適当に選ぶなんて言語道断だし、売ってもいないの。気付いた?アルナード商店街にも杖と箒は売っていないんだよ」
じゃあ、一体どうやって手に入れるのだろう。そんな疑問が浮かんがリリシアの脳内を察したのか、ヘレンは間髪いれずその疑問に答える。
「自分で創り出すんだよ、木から。魔法教育を受けられるようになった魔法族がまず最初にすることが、自分にあった自分だけの杖と箒を創り出すこと。
テレポートと『杖創作魔法』だけは杖がなくても使える超初歩的な魔法だけれど、それ以外は杖がないとどうにもならないもん」
でも私は、紅茶を普通にテーブルの上に出現させることが出来ていた。
…前にリンテラストが言ったのは、私がプリゼノであるから特別に水に関する魔法は杖なしでも使える、ということだった。
ヘレンはどうなのだろう?
「私?あー、花の成長速度を早めたり、逆に枯れないようにしたり…とかはできるかな」
「凄い!」
「そうかな?」
ヘレンの話を聞くに、プリゼノは杖なしでも自分に憑いている精獣の力はある程度使えるようだった。
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コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
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