2章『魔法界からの使者』6 ページ11
やっと瞳を見つめるのをやめたリンテラストは、何かに納得するように頷いた。
「貴女の場合、あまり見分けられないですが。
プリゼノは、瞳の色が少々特殊なんです」
「特殊?」
リリシアの瞳は綺麗な水色だ。
けれど水色の瞳は人間にも魔法族にも普通にいる。特殊とは思えない。
「いや、貴女は見分けにくいだけです。プリゼノの大半は瞳の色が変わっているんですよ。桃色とか、深紅とか、菫色とか。
それに、貴女も多分そうでしょうけど、プリゼノが完全に力を解放した時…いわば真の力を発動している時は、片目だけ黄金に輝くのです」
片目だけ?
黄金に輝くというのは瞳の色が一時的に変わるということだろうか?
イマイチ仕組みがわからない。
「ええ、その仕組みについては私もわかりかねます。ですが、それがプリゼノの印でもあるのです」
そこまで一気に言うと、一旦息をつく。
「…理解いただけたでしょうか?」
「は、はい!でも、そのフルミンウォーレ魔法学校に入学したら私は何処で生活するんですか?」
「寮です。フルミンウォーレには七つの寮があります。寮は、それぞれの個性を見て我々教師が決定しますが」
「それじゃあこの風車は…」
「離れることになります。嫌ならば…こちらでも検討しますが」
しかし、その言葉を遮るようにすぐさま大声でリリシアは答えた。
「いいえ!私、この風車以外の所に行ったことがないんです!外の世界に行けるのなら、それでいいです!」
その勢いに押されたのかリンテラストは頷き、杖を取り出した。
そして手元の羊皮紙に何かを走り書きし、羊皮紙に杖をかざす。
リンテラストが何かブツブツ言うと、羊皮紙から文字が浮き上がり金色の糸となって、空の彼方へと飛んで行った。
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コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
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