序章『帰らずの森』 ページ1
その国には、『水源の森』という森があった。
いつから呼ばれていたのかは定かではないが、皆がそう呼んでいたのだ。
そして、『水源の森』には別名があった。
『帰らずの森』だ。
この呼び名は意外なことに定着しており、その理由は至極単純だった。
その名の如く、この森に立ち入った者は誰一人として帰ってこなかったのだ。
原因不明なものを人間は嫌い、そして恐れる。
少なくとも記録が残っている時代から、何人たりともこの森には立ち入らなかった。
存在しているのにも関わらず、誰もが恐れ見向きもしない森。
それが『水源の森』もとい『帰らずの森』であった。
・
それ故に、人間は何世紀も…いや、永遠に気付かなかった。
この森には水の精霊が息づいていることなど、知る由もなかったのだ。
勿論、’’ある種族’’の人々は気付いていたが。
・
そしてまた、『帰らずの森』の奥深くに何があるのかも気付いてはいなかった。
_______________________________
『帰らずの森』…いや、これは人間がつけた名前であり、真の名前ではない。
真の名前を『水狐の森』というこの森の奥深く。
木々が鬱蒼と茂るこの森の奥深くには風車が存在していた。
誰が、何のためにそこに立てたのかもわからない。
規則正しく回り続ける風車の羽は、周りに植えられた綺麗な花々をそよがせる。
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・
突如、風車にある扉…丁度、羽が通過した辺りにある扉が開く。
開け放たれた扉からは、一人の少女が飛び出した___
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コヨリ - たかさん» スプラトゥーンと全く関係ないですけどね(笑)。今後ともよろしくお願いします。 (2016年7月20日 22時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
たか - 新作来たー (2016年7月20日 19時) (レス) id: 1f4e2973eb (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - コヨリさん» あ、更新ヤッターって意味なんで大丈夫です。 (2016年7月17日 11時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
コヨリ - 阿須波さん» 最低一回は一日に更新するようにします…よほどのことがない限り (2016年7月17日 11時) (レス) id: 67d07cb40f (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 更新♪ (2016年7月16日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
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