2＋3＋1＝水溜り ① (ページ39)

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助けてページ39

カンタside

カ「トミー遅いな…」

かれこれ3時間は経っている

ぶんけいさんと小豆のコラボ動画を撮り終え

みんなでトミー達の帰りを待っていた

ぶ「大丈夫ですよ、きっと」

カ「だといいんですけど…」

すると車を駐車する音が聞こえた

キ「帰ってきましたね」

ま「あれ、(名前)ちゃんいない…？」

一気に部屋が緊張で包まれる

ガチャッ

玄関の開く音が聞こえる

すると魂が抜けたようにぼーっとしてるトミーとPさん

カ「(名前)は…？」

しばらくの沈黙

ト「…敗血症…だって」

キ「なんすかそれ」

トミーはゆっくり今日医師に言われたであろうことを伝えてくれた

それはあまりに衝撃的だった

全ての説明を聞き終え空気が重くなる

するといきなりバンッと机を叩く音がした

あ「みんな(名前)ちゃん心配してるのわかるけど落ち込みすぎ！今1番辛いのは(名前)ちゃんなんだよ！？」

ぶ「ちょ、落ち着きな…」

あ「落ち着いてられるわけないでしょ！みんなヘナチョコなんだから！」

そう言う小豆の目には涙が溜まっていた

あ「(名前)ちゃんの助けてって声が聞こえないの？今1人で絶対に寂しがってるよ！あの子、みんなに迷惑かけちゃいけないからって体調悪いことも黙ってたんだよ？」

ぐすっと泣き出す小豆

あ「あの子のこと…私よりわかってあげてるんだから…早く行ってあげなよ…」

ト「ごめん、小豆」

あ「謝るのは私じゃない、(名前)ちゃんだよ…」

ト「ん、わかってる…みんな行く？」

キ「もちろんっす」

ま「行きます」

P「あそこまで言われたらね」

俺は黙り込んだ

ト「カンタ…？」

カ「俺、俺は…」

頭が混乱する

(名前)が病気というだけでまだ理解が追いついてないのに

でも…

カ「行く…」

ト「よし、急いで用意していくぞ」

するとトミーは入院に必要なものをメモした紙を取り出した

ト「先にカンタとキイチで足りないもの買ってそのまま病院に向かって、俺とまんずとPさんでここで用意出来るもの持っていくから」

カ「わかった…」

どうしてお前はそんなに冷静にできるんだ…

俺なんて言われたことを聞くぐらいしかできないのに…

ぶ「カンタくん、しっかりして」

ぶんけいさんに言われハッとする

あ「ぶんちゃんカンタさん達についてって、私はトミーについていく」

ぶ「ん、わかった」

ト「いいの？」

あ「私がそうしたい」

カ「…ありがとうございます」

俺達はそれぞれ準備に取り掛かった