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はぁっ…はぁっ…
只今7時半
あれから横店に捕まっちゃって約束の時間に遅れるッ
最近こんなにも一生懸命走ったことないかも
松の湯の前の公園に人影が見えた
はぁっ…はぁっ…はぁっ…
「ズミッバゼン‼はぁっ…はぁっ…遅れ…て…はぁっ」
ユナ「Aちゃん!」
私に気付いてブランコから降りかけてきてくれたユナちゃん
「はぁっ…ユナちゃんごめんね、玉ちゃん今日12時までお仕事で来れないって…はぁっ」
ユナ「そっかぁー、おシゴトかぁ」
「うん、本当にごめんね」
ユナ「ううん、Aちゃん来てくれたし嬉しい!」
少し残念そうな顔をしたけど笑顔で、そう言ってもらえて少しほっとした
北「プッ クックック」
ブランコの柵に腰かけていた北山さんがユナちゃんの隣に立った途端吹き出した
「ッ!な、なんですか⁉」
北「前髪立っててデコ全開っ!
走ってきたの?ゆっくりでも良かったのに ンフフ」
‼
「約束の時間に間に合わないと思って…」
恥ずかしくてすぐ前髪を整えると
フワッと北山さんの手が私の髪に…
えっ!な、何…
北山さんのお顔が近い
北「ん、取れた」
その手には黄色く色づいた落葉
「あ、ありがとうございます…」
どこからつけてきたんだよ〜と笑う北山さんから視線が外せなかった
北「Aちゃん、俺の家、松の湯の裏にあるんだ庭で花火しよう」
「あ、はい…」
北山さんの家…
いえ…
イエ…
yeaaah!?
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作者名:みぃ | 作成日時:2017年10月16日 12時