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あの告白から数週間…
返事を、ラインで送るか直接会って伝えるか…
自分では結構悩んでたんだけど
その間も北山サンはユナちゃん連れてふつーに来店してる。
北山サンも横店に注意されて以来気を使ってくれているのかあまり話しかけてくることもなくなってしまって…
今も食事処で夕飯を食べてる北山サンを盗み見ながらため息…
玉「Aさん、枯れてますね」
「!? 」
受付カウンターの作業中そんな事言われる始末
玉「もうフラレたんですか」
「………」
玉「……そうですか」
「いやっ!まだ何もおきてないからっ!」
キッと玉ちゃんを睨むけど全く興味無さそうにそうですか〜って…
ユナ「Aちゃん!これAちゃんちでやってるの?」
あ…この前横店に置いてもらったお母さんのピアノ教室のチラシ
「うん、お母さんがピアノの先生なんだ」
ユナちゃんの目がキラキラして、
「ユナのママもピアノの先生だったよ‼」
「!!」
一緒だねと無邪気に笑うユナちゃん
────・・“ナナッ!”
やっぱり私を奥さんと間違えたんだ…
目の前のユナちゃんの顔が不安そうに
ユナ「Aちゃん…どうして泣いてるの?」
ユナ「お腹…痛いの?」
思わずユナちゃんに抱きついてごまかす
「えへへ 心配してくれたの?ユナちゃん優しいね!」
ユナ「Aちゃんが悲しいとユナも悲しいよ…」
抱き合ってる私達を見つけて何事だと寄って来た北山サンに
「北山サンッ!」
北「う、ぉ?」
「私もうすぐあがりなので一緒に帰っても良いですか?」
北「も、もちろん!」
ブンブン首をたてにふる姿が可愛い
ユナ「一緒に帰るの?やったー!」
更に強く抱きしめてくれたユナちゃん大好きだよと思いを込めて抱き返した
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作者名:みぃ | 作成日時:2017年10月16日 12時