恋バナ 1 ページ34
快斗を見上げたまましばらくフリーズしてしまった私。
どうしてこういう時に限って知り合いに会ってしまうのだろうか。
｢…どうしてここにいるの。｣
快斗が通ってるのは江古田高校。
住んでいる場所もその近辺のはずだ。
でもここは、江古田とは少し離れてる。
快斗｢次に予告出す博物館の下見で来てたんだよ。｣
快斗は隠すことなく、私にサラッと真実を述べた。
私に盗聴器でも仕掛けられてたらどうするのさ。
快斗｢…んなことより、おめーどうした？目のはしっこ赤くなってんぞ。なんかあったか？｣
｢……。｣
私の目じり辺りを親指でなぞる快斗。
どーして、どいつもこいつも女の子の扱いに慣れてるのよっ。
走りながら散々泣いたはずなのに、赤井さんから言われた｢すまない｣を思い出してまた涙が滲んだ。
快斗｢…おいおい！まじでどーしたんだよ…！？なんかされたのか？！｣
そんな私をみた快斗は、少し焦ったように屈んで私と目線を合わせた。
その優しさにまた涙腺が緩んで、なかなか言葉が出てこない。
快斗(これじゃ、俺が泣かせてるみてーじゃねーか…！いや、でも原因はどうであれ今Aを泣かせているのは俺か？)
｢…ごめっ、困るよね、泣かれても…っ｣
快斗は物凄く心配そうな顔で私を見つめている。
でもすぐに、私の頭にそっと手を置いて優しく笑った。
快斗｢ちょっと場所移すか。｣
・
・
・
快斗は、私の顔が周りから見えないようにさりげなく隠しながら歩いてくれた。
____とっておきの場所があっからよっ
そう言って連れてきてくれたのは…
｢ねぇ…これ法律違反だよね。｣
快斗｢やっと口開いたと思ったらそれかよ(笑)｣
｢だって分かってるの！？ここ博物館の屋上！立ち入り禁止！しかも、入館料払ってないし。｣
快斗｢前も、鈴木大博物館の屋上に今日みたいに侵入して話したじゃねーか。｣
そう、さっき快斗が下見を見てきた博物館。
ちゃっかり仕掛けもセットしてあったから、難なくここまで来れちゃったと言うわけ。
しかも鈴木大博物館の屋上には立ち入り禁止とは書いてなかったし。
快斗｢俺もAも、もう既に色々法に触れてんだから今更だろ。バレなきゃ問題なし！共犯友達だな。｣
｢嬉しくない響き。｣
快斗｢つれねーな(笑)｣
その言葉とは裏腹に、快斗は私は空を見上げながらふわっと笑った。
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玲(プロフ) - 一気読みしてしまった､続きが気になりすぎてやばいです！更新待ってます！ (5月10日 3時) (
レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます！没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます！！応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます！これからもよろしくお願いします！ (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい！ (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます！！皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です！そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます！！ (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつ | 作成日時：2020年8月5日 0時
