私だけ 1 ページ31
赤井「なかなか面白かったな。」
「うん、誰が裏切り者か最後の方までわからなくてハラハラしたし。」
蘭と園子と世良ちゃんが遊びに来た次の日。
つまり日曜日の15:00すぎ。
昼食を食べ終わった後に、昨日録画してあったミステリー映画を2人で観たのだ。
内容は本当に面白かった。
もう一度観たいくらいだ。
赤井「なぁA、小腹空かないか?」
「やっぱり赤井さんも?」
赤井「あぁ、頭を使ったから糖分が欲しくてな。」
私と同じことを考えていたことに嬉しくなって口角が上がる。
そういえば、クッキーが残っていたような…
「クッキー残ってると思うから、紅茶でも入れて飲みますか。」
赤井「そうだな。」
そのまま2人でキッチンまで行って準備を始める。
私はクッキーの用意、赤井さんは紅茶の準備。
紅茶って言ったけど、ちゃんとハーブティーを入れてくれるあたり、やっぱりデキる男。
_______昴さん、どう考えてもAのこと好きよ、あれは。
園子から言われた言葉が頭をよぎる。
そうなのだろうか。
私は赤井さんが好きだ。
でも私が赤井さんに釣り合うわけが無い。
そもそも、付き合うって何なの。
アメリカンだからか何なのか知らないけど、普段から距離は近いし優しいし、甘いし…。
考えれば考えるほどわからなくて、グルグルと頭の中ではっきりしない考えが回る。
赤井「A?どうした。」
赤井さんがハーブティーを入れ終わるまでの間、悶々とそんなことを考えていたら赤井さんが横から心配そうな目で私を見つめていた。
そんな目でみないで。
これ以上、私を好きにさせないでよ…。
なんて言葉は音にならずに消えていく。
「ううん!なんでもない!さっきの映画の伏線、色々思い出してたら集中しちゃったみたい。」
これでも元は組織の人間。
誤魔化しや嘘ぐらい、簡単に出てくる。
「さ、ハーブティーも出来たみたいだし、お茶にしよ〜早く食べたい。」
赤井「…そうだな。」
何か言いたそうだった赤井さんも、私がクッキーをもって歩き出したら口を噤んだ。
そう、それでいい。
私たちの関係は、守る人と、守られる人。
それだけなんだから。
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玲(プロフ) - 一気読みしてしまった、続きが気になりすぎてやばいです!更新待ってます! (5月10日 3時) (レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます!没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます!!応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします! (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい! (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!!皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です!そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます!! (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつ | 作成日時:2020年8月5日 0時