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すぐに駆けつけた七海君が抱き上げる。




「一体どうしたと言うんです!何か、呪霊から攻撃を?…そもそも任務内容に呪霊の討伐はなかったはずなのに…。」



『まぁ、良くあることさ…。呪物に惹き付けられたんだろうね。いやぁまさか、こんな所で残機を使い果たすとは思ってもいなかったよ。』



「残機…?何を言ってるんですか?」





不安げに揺れる七海君の瞳。


その視線に耐えきれなくて、私はそっと目を伏せた。












『…お別れだ。七海君。』








「…は?」










七海君はポカンとした表情で、私を見下ろしている。



そうだよね、分からないよね。


だって、言ってないもんね…。





『臆病でごめんね。結局君達に話せなかったよ。何でだろうね、最後まで嫌われたくなかったからかなぁ。』



「え、ちょっと待ってください、何の話をしてるんですか…!」



『卑怯でごめん。君達と出逢えた事を誇りに思うよ。ありがとう。短い間だけどこんな私と関わりをもってくれて。忘れないよ。生涯ね。』



「っ、だから、説明をしてください!なんなんですか!?遺言みたいに…死なないんですよね?倒れた事と関係があるんですか!?」



『うん。言っただろう?残機を使い果たしたってさ。死ぬ、とも違うけど…うーんと、ね….。




あぁ、ごめん…もう、限界かも…。』




「しっかりしてください!!こんな所で…!あ、連絡…誰か、五条さん、五条さんに!!」





今までに見た事もないほど焦った顔をした七海君が、私を抱えて走り出す。



お世辞にも居心地がいいとは言えないけれど、限界を迎えた身体と意識は強い眠気を誘う。




『…みんな、に、伝えて…?ありがとう、って。ずっと、迷惑かけ、て、ごめん、て。





たのしかった…。元気でね、七海、くん…。』







最後は、笑って。



私は目を閉じた。






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設定タグ:呪術廻戦 , さしす組 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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にゃーちゃん - 尊いです…!!!!面白過ぎて一話から一気読みしちゃいました(*´ω`*)更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年8月8日 10時) (レス) @page35 id: e862c91e4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 紅蘭さん» ありがとうございます!なかなか更新出来ていませんが頑張ります( •̀ω•́ )و (2022年7月28日 23時) (レス) id: c9709ff1e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - 長く続いでますね〜!頑張ってくださーい (2022年7月21日 23時) (レス) @page27 id: cf67288c4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆ | 作成日時:2022年6月25日 18時

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