空色獄卒が5人 ページ6
佐疫side
あの後、小林先生とは別れて、倉持先生に連れられて、俺のクラスに到着する。
別に先生なんて付ける義理はないけど、やっぱり今の立場上先生と付けておかないと問題がある。
「ここが2ーAだ。
んじゃあ、合図とかめんどいし、一緒に入るか」
「はい」
倉持先生が教室の扉を開けると、廊下まで少し聞こえる位の騒音がしん……と瞬く間に治まる。
でもやっぱりここは進学校。自分の机の上に高校生が読むにしては難しそうな本が置いてあったり、参考書を開いていたり。
真面目だなあ。平腹もこんな感じで………いや、想像するのが怖いから止めておこう。
「えーー、隣にいる奴が気になるのはわかる。こいつは転校生だ。自己紹介よろしく」
「えっ、はい」
いきなり話を振られたもんだから、少しばかりキョドってしまった。平常心、平常心。
咄嗟に後ろを振り向いて、チョークを持ち黒板に例の如く縦書きで自分の名前(ただし偽名である)を書いていく。
「えっと……、佐伯 空と言います。こっちに来たばかりだから、まだ慣れないけれど…よろしくね」
そう言ってとりあえず笑っておく。
「かっこいい」「爽やか系だよね」「イケメン…」なんていう女性独特の高い声がちらほらと聞こえるけど………なんだか叶多が何人かいるみたい(笑)
というか、さっきから気になってたのは女子の声ではなくて、あの異様に目立つ赤髪なんだけど……?
また後で、って、やっぱり同じクラスなの分かっていて言ったよね……!
「あーー、佐伯は窓側の空いてる席な」
___
1限目が終わると、瞬く間にクラスメイト達は俺の席に群がる。
これが転校生。
人は興味あるものに近づく。
「ねえねえ、佐伯君ってどこから来たの?」
「えっと………」
なぜ人は他人に興味を持つとこんなにも色々と掘り下げようとするのか。
あの世から来たなんて言えるわけないでしょ!!
「んーー、ちょっとそれは言えない……かな、ごめんね」
「そうなんだ……私もごめんね?」
謝るくらいなら最初から聞きにこないでほしいな……と言いたいのを心の中で抑える。
「やあ、佐伯。また会ったね」
「赤司、それ分かってて言ってるでしょ」
「まあね」
そう言ってクスリと笑う赤司。
「そうだ、佐伯に聞きたいことがある」
_____
ご察しの通り赤司は俺司、
及びキセキの世代たちは2年生設定
3年組は居ないです、すみません
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裏樋 - 面白いですね!!頑張って更新してください!! (2019年11月14日 16時) (レス) id: 2f0207181c (このIDを非表示/違反報告)
沖司美夜(プロフ) - ねむねむさん» こんにちは、コメントありがとうございます。読んで頂いて、面白いと言っていただき感動で色々とヤバいです(語彙力の欠如)気分屋ののんびりとした更新ペースですがこれからも読んでいただけると嬉しいです。( ´ω` ) (2017年11月26日 11時) (レス) id: bf4ebf6ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - 面白いです。応援してます。更新頑張って下さい! (2017年11月23日 17時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美夜 | 作成日時:2017年8月9日 22時