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File.875 ページ41

Aside

「大丈夫です刑事さん!道脇さんが一緒だし、いざとなったらAさんに明美さん、それに志保や真純、蘭だっていますし!」

園子ちゃんの言葉に真純と蘭ちゃんは笑い、志保はヤレヤレと言った表情になっており、私と明美は思わず顔を見合わせた後にクスッと笑った
まあ、園子ちゃんがここまで言うのなら仕方ないわね...
それに...真犯人の道脇さんから守るのも私達の仕事だ
横溝さんの代わりに私達が園子ちゃんを守るわ!

「......とにかく寄り道しないで真っ直ぐ署へ向かって下さい」

私達がいるから平気だと言った園子ちゃんに横溝さんは少し渋るも寄り道せず、真っ直ぐ署へ向かう様に言ってきた為、園子ちゃんは「は〜い」と返事する









横溝さん達と別れてからしばらく歩いたが、周りには京極君と寺林さんはいなかった
あの二人はきっと私達に気づかれない様に遠く離れた所で歩いているのだろう

「しかしまあ、昨夜の旅館といいさっきの車といいよく狙われる子だね。君は」

.........自分でやった癖によく言うわね
さり気なく睨んでいると隣にいるの志保も「自分でやった癖にあんな事を言えるなんて信じられないわ...(ボソッ」と小声で呟きながら睨むと明美も真純もおば様も道脇さんを睨んでいた
蘭ちゃんが心当たりないのかと問いかけるも園子ちゃんは頷きながら全然と答える

「それだけ君が魅力的って事かな?」

「......園子を殺そうとした癖に白々しい(ボソッ」

おば様も園子ちゃんの事を娘の様に可愛がっているから余計に許せないのだろう
チラッと新一君の方を見ると事件の事を考えているみたい
私達は既に分かっているけど新一君には自力で解いて欲しいと思ってるからね

「でもレストランで食事をした後、そのまま帰れる様にって車に荷物を積んでたし。Aさん、明美さん、志保さん、真純ちゃん、アイリちゃんの荷物は持ち出してたから無事だったけど私と園子、コナン君の荷物はみんな一緒に燃えちゃったね」

「ったく、何でこんな目に遭わなくちゃいけないのよ!」

蘭ちゃんは私達が荷物を持ってる姿を見て自分達の荷物は燃えたと言えば、園子ちゃんは恨めしそうな眼差しをしながら何でこんな目に遭わなきゃならないのかとボヤいている
まあ...今回は園子ちゃんが茶髪と言う理由で狙われちゃったし、災難と言ってもおかしくない

「君等はまだいいよ。僕は車もだぜ」

「...!そう言えばそうね。私に関わったおかげで何か迷惑をかけちゃったみたい」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2022年2月23日 13時

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