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Aside
「何だろうね?何か共通点あるかな?」
蘭ちゃんはそう言って新一君にも紙を見せている
答えが分かった後、私達は森谷さんの方を静かに見つめているとパイプにライターではなく長いマッチを使っていた
『......』
「Aお姉ちゃん、どうかしたの?」
『いや...今どき、パイプに長いマッチを使うのは珍しいなあと思ったのよ』
「言われてみれば...研二兄や陣兄はよくタバコとライターを使うけど、森谷教授みたいなパイプに長いマッチを使う人なんていないよな」
私が森谷さんの方へ静かに見つめていると志保が声をかけてきた為、私はパイプに長いマッチを使うのは珍しいと話せば、真純もパイプで吸う人はあまりいないと言っていた
......まあ、このパイプと長いマッチは事件の鍵を握ると言っても過言ではないからね
「う〜ん、私は降参だ。プロの方達の答えを待ちましょう」
「私もです」
招待客達は口々にそう言った後、私達の方を見てくる
私達はともかく小五郎さんが凄く心配だわ...
小五郎さんはと言うと招待客達に見られている事にも気づかず、紙を見ながら声を唸らせている
......小五郎さん、ちゃんと答えられるか凄く心配だわ(苦笑
「蘭のお父さん、大丈夫かしら?」
「何だか心配だわ...」
志保と明美が小さな声でそう言いつつ少し心配そうな表情になっている
お父さんもお母さんも同じだったらしく心配そうな表情だ
「大丈夫かな?お父さん」
蘭ちゃんは小五郎さんの方を見ながら心配そうな表情になっている一方、新一君は未だに紙を見ている
そろそろ...答えてもいいタイミングかしら?
明美達の方を見ると静かに頷いていて、タイミングよく答えようと決めた
『「「「「答えは【ももたろう】ですよね?/よ!/ね/だ!」」」」』
「えっ!?」
私達がそう言った途端、森谷さんは何故か驚いた表情を浮かべていた為、何かおかしい事でも言ったのだろうかと思ってしまったが、それは杞憂に終わった
それにしても...まさか新一君も同じタイミングで答えてくるとは思わなかったわ
まあ、新一君も答えなければ話が進まないしね
「Aちゃん達、何で桃太郎なんだ?」
『小五郎さん、それは簡単ですよ。まず三人の生まれた年が一つ違いになってますよね?皆さん、昭和31年・昭和32年・昭和33年に注目して下さい』
小五郎さんの問いかけに私はみんなに分かりやすく説明をしつつ、三人の男の生まれた年が一つ違いになっていると答えれば周りの招待客達は紙を見ている
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2021年7月31日 15時