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File.611 ページ40

Aside

「それにしても日が暮れたら爆発するなんて...まるでコナン君が持ってるスケボーとは逆じゃないか?」

「えっ?」

その時、真純が新一君のスケボーを見ながらこんな事を言ってきた為、新一君は思わず真純の方を見ている
フッ...さすが真純、ヒントを与えたのね

「ほら、前にこのスケボーの事を僕達に教えてくれたじゃないか。動力源がソーラーパワーだから日が暮れたら動かなくなるって」

「日...太陽...あっ!」

『真純、お手柄よ。犯人は恐らくあそこに爆弾を仕掛けたはずだわ』

真純の言葉に新一君は爆弾が仕掛けられた場所が分かったらしくハッとしていて私は真純の頭を優しく撫でながら褒めつつ、あの人があそこに爆弾を仕掛けたと言った
映画通りなら新一君がここで蝶ネクタイ型変声機を使って話す予定なんだけど萩原君と松田君がいるから話せないのよね...

「Aお姉さん、爆弾を仕掛けた場所が分かったの!?」

『えぇ、真純のヒントですぐに分かったわ』

萩原君の問いかけに私は真純の方を見ながらこう答えた
まあ、本当は最初から知っていたけどね(苦笑
そんな風に思いつつ携帯電話を取り出し、目暮警部に連絡する
私がイスに座ると明美、志保、真純、おば様、新一君、博士、萩原君、松田君が周りに駆け寄ってきた
本来なら新一君が言うべき所なんだけど、萩原君と松田君がいるから厳しいのよね...

電話をかけてからしばらく待っていると「目暮だ」と言う声が聞こえた為、私が『目暮警部、宮野です』と言った途端、目暮警部から「お〜!宮野君!何か分かったのかね!」と言ってきた為、私は爆弾の隠し場所の内容を全て話した

『はい。爆弾の仕掛けられている場所は環状線の【座席の下】でも【網棚の上】でも【車体の下】でもありません。爆弾の仕掛けられている本当の場所は.........【線路の間】なんです』

「線路の間?」

『爆弾は、ほんの何秒間か光が当たらないと爆発する仕掛けになっているんです。環状線が爆弾の上を通過すると全車両が通過するまで何秒間か光が遮られます。ひと車両の長さが20mとして、10両で200m。時速60キロだと秒速、約16.7m。つまり200m走るのに12秒ほどかかります。そのギリギリ爆発しない時間が時速60キロで通過した時の時間なんです。ですから、すぐに環状線を他の線に移して下さい。環状線の線路から離れさえすれば止めても危険はありません』

「分かった」

目暮警部との会話を終えた後、私は電話を切る
あとは回収するだけね...

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2021年7月31日 15時

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