【名探偵コナン】宮野家長女PART13 (ページ39)

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Aside

「陣平達が言っていた答えは間違いではないが、頭の中で引っ掛かってスッキリしないと言うより違和感が残ると言いたいんだな？」

『えぇ...それに犯人が言っていた時速60キロ以下で走行した場合、爆発すると言うのは仕掛けとしては理解できるわ。だけど日没までに爆弾を取り除かなかった場合も爆発すると言うのに違和感が残っているの』

「日が暮れたら爆発する...電車のライトにでも関係がある可能性が高いだろうな」

おば様の問いかけに私はあの人が言っていた言葉を一つ一つ思い出し、爆発すると言うのは仕掛けとしては理解できるけど日没までに爆弾を取り除かなかった場合も爆発すると言うのに違和感が残る事を答えれば、おば様は顎に手を添えながら電車のライトにでも関係がある可能性が高いだろうと言っていた

「ん...ん...お姉さん！嬢ちゃん！」

その時、松田君が私達に声をかけてきた事でいったん考える事を止めた
明美達は既に病室に向かっていたからいないけど、萩原君達は待っていたみたい

「Aお姉さんにアイリちゃん、大丈夫？さっきからボーッとしていたけど」

『いえ、大した事ではないわ』

萩原君は心配そうに顔を覗き込んできたが、私達は事件の事を考えていたなんて言わなかった
大した事ではないと言えば、あまり納得していない表情だ
爆弾が仕掛けられた場所を教えたら、この子達は確実に解体するとか言いそうだしね(苦笑
その後、新一君の病室へ行って中に入ると真純が電話で誰かと話していた様子だったが、すぐに電話を切った

「真純、誰からの電話だったの？」

「目暮警部だよ。全車両に爆弾らしきものは見つからず、車体の下にも爆弾らしきものが見つからなかったんだって」

明美の問いかけに真純は目暮警部からだと答えていた
どうやら目暮警部からの連絡が来たらしく、松田君達の言った通りの場所をくまなく探したが爆弾らしきものは見つからなかったらしい
新一君も博士も爆弾が何処に仕掛けられているのか考えている様子

「あと1時間半ほどで日没ね」

「クソッ！犯人の野郎、何処に仕掛けやがったんだ！」

「まあまあ陣平ちゃん...」

志保は病室の窓から夕日を眺めながら物静かにそう言った途端、松田君は苛立った様子でそう言っていたが萩原君に宥められている
松田君...貴方が苛立つ気持ちは分かるけど焦ったりでもしたら命取りだからね？
腕時計をチラッと見ると時刻は16:45になっていて、あと1時間半ほどで日没になるのが明らかだった