episode.37 ページ37
それから数日はブラックの話でもちきりだったが、双子はハロウィンの夜から何だか様子が可笑しかった
いくらAがどうしたのか聞いても双子は決して口を割らなかった
太った婦人の代わりに掛けられたカドガン卿の肖像画は面倒な性格だった
最低でも1日に2回は合言葉を変えるし、その合言葉がまた複雑なものだからネビルが半泣きになったのは仕方がない
第一回のクィディッチの試合はグリフィンドール対スリザリンだったがその数日前になって対戦相手が変更になった
その事でウッドがかなり頭にきているようで双子が珍しく溜息を吐きながらAに愚痴った
スリザリンは何の理由をこじつけたのかはAは聞かなかったが、気分が悪いのは確かなので試合が終わるまではスネイプに話しかけないでおこうと決めた
試合前日の闇の魔術に対する防衛術の授業にハリーは遅れてきた
ルーピンなら減点はしなかっただろうが生憎にもスネイプが代わりに教壇に立っていた
Aの脱狼薬が失敗したというわけではない
ただ、もしもの事を考えて満月の日だけはルーピンは休むことになった
そのことをA以外は当たり前だが知らず、ハリーは15点減点された
スネイプはハリーを席に座らせ教科書の394ページを開くように言った
人狼について授業を始めたスネイプは手を上げるハーマイオニーをとことん無視する
挙句の果てに知ったかぶりと呼んで減点する始末だ
クィディッチの件もあって静かに怒りを腹の中に溜めているAの周りから何故か冷気が漂う
横にいたネビルが情けない声を上げた
スネイプに抗議したロンは処罰を言い渡される
生徒が教科書から狼人間についての記述を写し書きしている間にスネイプはルーピンの授業の内容を調べていた
｢実にへたな説明だ……これは間違いだ。河童はむしろ蒙古によく見られる｣
ついにAの堪忍袋の緒がきれた
"先生"
｢レティーツィア、何か？｣
"河童は日本の妖怪です。水が少ない蒙古にはほぼ棲息していません"
スネイプの眉間に盛大に皺が寄せられた
｢何を…｣
"私の実家、ご存知ですよね？"
｢……教師である我輩が間違っていると？｣
"ならば先生はそういう類いの専門家が間違うと？"
｢教師への態度がなっていない。10点減点だ｣
Aの言葉にスネイプは舌を打ち、減点に加えて罰則も言い渡した
『なら校長に今日のこと言いますね』
スネイプにだけ聞こえたその言葉に返事は来なかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
