episode.34 ページ34
ハロウィン当日、今年もAは厨房でお菓子作りに励んでいた
今年のお菓子は一種類、クッサン･ド･リヨン
オレンジリキュール入りのガナッシュをアーモンドペーストで包んだフランス、リヨンのお菓子だ
少し奇抜な色だが美味しいからAは好きだ
教師陣に配り歩き、全員からしっかりとお返しを貰ってグリフィンドール席に戻る
サラダを食べながら朝食を食べにやって来た双子やハリーたちにもお菓子を渡した
お返しはホグズミードから帰ってきてからという約束をしたから悪戯は無しだ
双子たちを見送ってからAは1人地下への階段を降りていく
地下牢教室を通り過ぎて研究室の扉をノックすると入れ、と扉の向こうから許可が出た
部屋に入ると既に鍋と材料は用意されていた
材料に至っては必要な下処理は全て済まされている
『下準備までしてくれたんですか？』
｢……何か問題でも？｣
『いいえ。早く終わらせてお茶を飲みたいと思っていたところなので』
じろりと睨めつけられてもにっこりと笑ったAにスネイプは鼻を鳴らした
｢やはりいつ見ても手際がいいな｣
『そうですか？私自身は機械的な感じがしてあんまり好きじゃないです』
柄杓でかき混ぜているとスネイプがぽつりとそんなことを零し、Aは軽く笑ってそう返した
Aの言葉が気に食わなかったのかスネイプが少しむっとした顔をする
｢何処が機械的だ。それほど流れるように美しく作業していてよく言う｣
『私は教授が調合している姿の方が綺麗だと思いますけど』
相変わらず鍋を混ぜながらさらりとそう言ったAにスネイプがﾊﾞｯとそちらを見るが、Aは真剣な表情で鍋を見ている
｢……っ〜〜！！｣
スネイプは声にならない声を上げて顔を手で覆った
……そういう、そういうところが…！
『あれ、教授顔赤い……？』
｢レティーツィア……もう、黙れ｣
『えっ！？』
ようやく振り向いたかと思えばそんな頓珍漢なことを言うAにスネイプは顔を押さえたまま溜息を零した
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みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
