episode.32 ページ32
再び目を覚ました時には隣には誰もおらず、広いベッドにただ1人だった
起き上がり、一度私室に戻って制服に着替えてからスネイプの私室に一応ノックしてから扉を開けたが部屋主は見当たらない
Aは自分の喉に手を当てた
この声は、私の声は簡単に人を殺せる
……まだ、怖い。けど…教授が守るって言ってくれた。その場凌ぎの言葉かもしれないけれど、それだけで私は_____
『……エクスペクト･パトローナム』
ふわりと杖から現れた銀色の光が集まって次第に何かを形成していく
小さく収束していく光がついにあるものを形取った
銀色の猫がじ、とAを見上げていた
……こんなにもすぐに変わるなんて
スネイプへの気持ちの大きさに思わず苦笑してしまう
それに気づいたのか猫が不機嫌そうにしっぽを左右にたしたしと打ちつけていた
思わず笑いが零れてしまい、Aは片手で口元を押さえてもう片方で猫を撫でてやると満足そうににゃあ、と一鳴きしてからｽｩと消えた
ｶﾀﾝと音が鳴って振り返るとスネイプが驚いた顔をして立っていた
｢……パトローナスが変わったのか？｣
スネイプの声が少し震えているようだが、Aは少し考え込んでから腕を一振りするとスネイプも見慣れているユニコーンが現れた
それはスネイプの元に歩み寄り、頭を足に擦り寄せている
｢どういうことだ？先程のは猫のようでしたがね｣
"恐らくですが…"
｢口で話せ。もう声は出るはずだ｣
Aの言葉を途中で遮ったスネイプにAが驚く
｢眠る前、確かにおやすみと言っていた。心配せずとも我輩がいる｣
唇が震える、喉が乾いて張り付いたような感覚に襲われる
……やっぱり怖い、怖いけど……一切の疑いもなく信じてくれるなら
『……きょ、じゅ』
｢何だ、レティーツィア｣
『……教授っ、わた、し……声…！』
｢ああ。ちゃんと出ている｣
優しく頭を撫でられて涙が溢れ出てくる
ぼたぼたと止まることなく溢れるそれをスネイプは少し困った顔をして、それでも優しく拭ってくれた
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みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
