episode.30 ページ30
｢…待たせたな｣
そう言って少しバツの悪そうな顔をしたスネイプが私室から出てきた
｢大丈夫だよ。彼女は？｣
｢……眠っている｣
答えるまでの間が気になったがルーピンは尋ねることはしなかった
スネイプが一つ溜息を吐いてルーピンの向かいのソファに腰を下ろす
その様子をルーピンはﾆｺﾆｺと笑って見ている
｢何を笑っている｣
不快を隠しもせずに鋭い眼光が自分を射抜くがルーピンは気にせずに笑みを浮かべたままこう言った
｢彼女のこと、大切なんだね｣
｢……寝言は寝て言え。くだらん｣
｢そうかい？案外間違っていないと思うけれど｣
｢薬を持ってきてやらんぞ｣
揶揄いすぎたようでスネイプの顔がとんでもなく凶悪になっている
ルーピンは仕方なく肩を竦めて話を変えた
｢その薬の事だけど、誰が作っているんだい？｣
お礼も言いたいのだけど、とのルーピンの言葉にスネイプがああ、と言って少し私室に視線をやってから口を開いた
｢レティーツィアだ。あいつが作っている｣
｢……彼女が？本当かい？｣
｢嘘を言ってどうする｣
呆れたような顔をしながらも、気持ちは分からなくもないがな、とスネイプは零した
珍しく同調した普段皮肉しか言わないスネイプにルーピンは目を瞬かせる
｢あいつは規格外だぞ。薬学だけでなく全てにおいて。だからこそダンブルドアが後見人になっているのだろう｣
言葉は刺々しいが、少しだけ声色が柔らかく温かみがある
……何だかんだ言ってやっぱり気に入っているじゃないか
そんなことを言ったら怒鳴られるのは目に見えているので黙っておく
｢ところでセブルス、彼女は無言呪文を使えるのかい？じゃないと授業が厳しいけれど｣
｢問題ない。盾の呪文まで余裕でこなす｣
その言葉に口があんぐりと開いたが仕方が無いことだと思う
本当に規格外の少女であるようだ
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みや(プロフ) - 麻さん» コメントありがとうございます！更新を止めて暫く経つのにコメントくださったんですね。嬉しいです^^*続き更新しました！これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (
レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - サキさん» コメントありがとうございます！やめなくて大丈夫なように頑張って続き書きますね！これからもよろしくお願いしますね^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - クリさん» コメントありがとうございます。かっこよくて、たまに可愛い教授を目指して書いているのでそう言っていただけて嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あっちゃんさん» コメントありがとうございます。いい意味で捉えます！ありがとうございます^^*これからもよろしくお願いしますね。 (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - きぬさん» コメントありがとうございます！ようやく更新致しました！！これからもよろしくお願いします^^* (2020年2月24日 19時) (レス) id: d3ef9add41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2018年6月27日 16時
