【IF】烏野1年が告白するそうです。3 ページ5
【月島】
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「バカぁ…優しくしてって言ったじゃん…」
「あそこまでヘタクソとは思わなかった」
体育の授業、私は選択でサッカーを選択し、たまたま同じだった月島くんとペアになった。
そんな月島くんはハードモードな練習を私にさせようとして、
「やだ!!私サッカーとか苦手だから!!」
「じゃあなんでサッカーにしたの。いくよ」
「ちょっと待って待って待ってええええ!!!」
見事ボールを蹴った足は何故かくじいて捻挫になりました。
今日は部活はないし、体育が最後の教科だったので、保健室で手当したあとに責任を感じた月島くんがわざわざ送ってくれると言って現在に至る。
月島くんの背中で私は体育での愚痴を散々と本人に零す。
「サッカー苦手って言ったじゃん…」
「本当だとは思わなかった」
「このまま治んなかったらどうすんの…」
「治るから」
流石にそろそろ反省の色も消えかかってたので、ちょっとぐずった感じでふざけたことも言ってみた。
「お嫁に行けなかったらどうすんの…」
きっと「その前に貰い手がいないデショ」とか言うと思った。
けどそれは斜め上に通り過ぎて、
「そうしたら僕が貰ってあげるから、そこは平気デショ」
「へ?」
違う回答に、思わず変な声が出る。
「もっと可愛い反応出来ないの?」
「ねぇ今なんて言った?」
「もっと可愛い反応出来ないの」
「その前!」
「僕が貰ってあげる」
「それ!!」
口をぱくぱくさせてると、月島くんが淡々と言葉を並べる。
「どうせキミと結婚しようって人いなさそうだし」
「おい」
「でも案外楽しめそうな人生になりそう、キミといると」
「……こういう時に優しくならなくていいから」
「じゃあどういう時ならいいの」
「…知らない」
「で、どうするの。貰われるの、貰われないの?」
「……………よかったら、貰ってください」
「はいはい、できるだけ大事にしてあげる」
「できるだけはいらない」
月島くんが振り返った一瞬、私の唇に温かいものが触れた。
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「貰ってください」
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S(プロフ) - また見返してました笑続き待ってます!!! (10月24日 20時) (レス) @page13 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 続き待ってます! (8月31日 23時) (レス) @page13 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
AKU(プロフ) - 続き待ってます! (8月23日 23時) (レス) @page13 id: 7e29cefaa6 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - もっと続きが観たいです! (2023年3月13日 18時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
すがちゃん - インターハイとか春高とか見たかったー(´;ω;`)ウゥゥ (2023年2月12日 13時) (レス) @page13 id: ef7d209e46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮 | 作成日時:2016年12月2日 20時