六年生､天然人たらしの高嶺のお花ちゃん 【忍たま】

操られたお花ちゃんの段【参】 ページ19

伊作「A...だけどAじゃない...」


小平太「夢だけど夢じゃなかった的なやつか？」
仙蔵「小平太｡それはアウトだ｡」



Aの眼には一切の光がなかった


文次郎「おいA...何かあったのか？」

『なぁに？』


そう言って笑うA｡

普段はやわらかい桜のような笑顔なのに､今はまるで獲物を狙う蛇のように感じた



伊作「ｳﾞｯ...」

思わず背筋が凍る



長次「A､五年生はどうした...(ﾓｿｯ」
小平太「そうだ!!一緒に出掛けたと聞いているぞ!!」


『五年生？やぁだ､なに言ってるのよ､みんないるじゃない...ﾌﾌｯ』


そう不気味に微笑むAの後ろから五つの影が現れる



勘右衛門「せんぱーい､お疲れさまでーす!!」
三郎「A先輩一日中お借りしちゃってすみませんね〜!!w」



にこにこと笑う五年生達の眼にも､Aと同じく一切の光がなかった



留三郎「やはりと言うべきか...」


文次郎「大方最近噂になっているドクタケの仕業だろうな...」

仙蔵「催眠薬か...姑息なドクタケらしいな..」



両者共々動くことはなく､そのまま互いを見つめあっている



これがただの曲者なら即座に倒すのだが､なにせ相手は大切な同級生と後輩達だ...




伊作「どうするべきなんだ...」



『どうするって？何もおかしなことなんてないじゃない!!』

そう高らかに声をあげるA



やはりおかしい｡違う､これはAではない！！！

僕は全身でそれを感じる




ｻﾞｯ


Aが一歩を踏み出した､と同時に､





ﾋﾞｭﾝ――ｯ 〈ﾋｭｯ――ｯ〉




仙蔵「文次郎!!」


文次郎「おうｯ」



い組の２人がA達の方へと駆け出す




それに続きろ組とは組もA達を捕えるために走り出した



走り出しと同時に仙蔵が伝えた矢羽音はAと五年生を捕えるという指示だった




同級と後輩達を傷つけず､安全に対処するために最適な考え


流石仙蔵だな...



走りながら相変わらずの思考の回転の速さに感嘆する




勘右衛門「先輩達〜どうしたんですか〜怖いですよ〜ﾆﾔｯ」


そうAと五年生達は各々武器を構えた

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