今度の審神者は超怖がりでした《与》 (ページ5)

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ひたひたひたページ5

ひたひたひた･･･。

ひたひたひたひたひたひた。

厠から戻るため審神者の部屋に向かっていた俺。
廊下を進むと右方向からひたひたひたと言う音が聞こえた。
ひたひたひたつもてペンギンみたいな音だな。
思わず右を見ると赤い玉がユラユラ揺らぎながら近づいていた。

『うひっ･･･』

ひたひたひた･･･。

俺は小走りでその場を離れようとした。
そうしたらひたひたひた音が強くなってきた。

『ど、どなたですかァァァァァァ！！！』

とにかく走る走る。
すると前方に赤い玉が2つスっ！と現れこちらに近づいていた。
前方に行けないと確信しまだ追って来れていないだろうと後ろを振り返り走ろうとする。

ドン！

『(え･･････？)』

背中が誰かとぶつかり俺は完全に固まってしまっていた。
恐る恐る振り返るとニヤリと見知らぬ顔が笑っていた。

『ーーーーーーーーーー～ッッッッッ！！！！』

俺は声にならない声を上げて意識を失った。