今度の審神者は超怖がりでした《与》 (ページ28)

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〇〇しないと出られない部屋6↑ ページ28

〇〇しないと出られない部屋であるここは
やらないと絶対に出れない。
鶴さんのやり方は断然間違っている。
だから扉が開かなかったのだ。

『ご主人様、壁に寄って貰えますか』

｢え？あ、あぁ･･･｣

鶴さんご主人様は壁に寄る。
俺がやらないと出られない。
黒歴史だがやらなければならない。
うわぁぁぁ･･･あとから鶴さんが本丸中にこの事をぶちまけたらどうしようか。

ここで文化祭で巫山戯てやった台詞を言ってみるか。

メイド、キョトンとするご主人様を前に床ドンをする。
ビクッとなって逃げようとする方向に壁ドンする。
そしたら反対方向に逃げようとするので反対の手で道を塞ぐ。

『逃げんなや！ちょ！逃げんで！逃げたら終われぬ！終わらせて！』

｢君、怖すぎだろ！｣

『アンタの方が怖かったです！ほら、大丈夫だから･･･』

｢･･････わかったよ｣

『･･･そうそう、っと』

そこで顎クイ。顔を近づけ、メイドセリフを吐く。

『好きだ････････ご主人様』

｢！？｣

ブワッと顔が赤くなる。

二人とも顔が赤くなり扉がスパーンと開く。
俺は顔を赤く染め座り込む。

『ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ死にたい死にたい！俺を殺してくれぇぇぇえ！ご主人様ァァァ！！』

｢･･････････････････｣

『二度とやらねぇ！絶対やらねぇ！！くそぉォ許さねぇ！絶対許さねぇ！！！黒幕誰だコノヤロー！！！！』

｢････････････｣

鶴さん、目が点になってる。
俺はメイド服を脱ぎ捨て固まる鶴さんを引っ張ってその部屋から出たのだった。