今度の審神者は超怖がりでした《与》 (ページ19)

今日:6 hit、昨日:31 hit、合計:81,182 hit

ジャンプ捨てますページ19

『ぜぇはぁ･･･待てって！いっ･･･でんのが、わがらねぇのがァ？』

審神者の部屋の目の前でくたびれる俺とそれを心配そうに覗く彼ら。

｢あ、主･･･だ、大丈夫ですか？｣

｢そんなに心配しなくてもいいよ長谷部。主何時も走ってんじゃん。テキトーで良いんだよテキトーで｣

清光ゥゥゥゥ！！テキトーでって何だァァァ？
お前唯一の近侍だろぉおおお！
もっと心配してよぉおおお！！

『･･････』

ガラッと審神者部屋を開けるとそこはジャンプが大量に乗せられ一つの柱になっていた。

｢うわぁ、そりゃ傾くよ･･･捨てていい？｣

『おまっ･･･簡単に捨てるって言わないでくれる？』

この月日を掛けて毎週毎週集めた記念のジャンプを｢捨てる｣だと？！

『その前に選別させろよ･･･レア物とかあるんだから』

｢レアとは？｣(By長谷部くん)

『例えばその漫画が最終回とか、作者コラボとか』

｢それ以外は捨てていいんだね！｣

『ばっか！ちげーよ！！あと銀魂は残せ！絶対残せ！尊敬する空知先生の漫画は残せ！良いな！』

銀魂はダメなのだ。
この沖田くん大好きすぎてやばいこの俺が｢さらば｣も｢将ちゃん暗殺｣も捨てるとなると死ぬ。
だって･･･真選組カッコイイ･･･。

｢じゃあその沖田くんとか以外は捨てていいんだね？｣

『沖田くん以外も捨てんなや！コミック以外なら1回しか見ることが出来ぬレア作品だぞ！それを捨てると？ムリ！』

｢ねぇ、そんな事したら30冊位あったんだけど･･･｣

清光の目がだんだんと怖くなってきていた。
そう、資源回収(廃品回収)のためにジャンプ(を片っ端から縛り上げ捨てようとする母上のように。