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背中を洗わせて下さい ページ48
「お前っ!俺を脅かしたんだから背中を洗えっ!いいな!洗わねぇとたたっ斬る!」
『んー・・・・・・いいよ』
そう言って半泣きカネさんさんは俺に背中を向けた。
これはいいチャンスかもしれない。
カエル攻撃をするのには。
『・・・・・髪の毛・・・どかしてくれない?その紫式部みたいな長さ』
「誰の髪が紫式部だって?」
俺は大抵髪が長い人物に対して
「あ、この人紫式部みたいな髪型してるね」
なんてよく言ったりする。
カネさんさんは俺からしてみれば紫式部なのだ。
髪の毛だけ。
「主よォ・・・お前のせなーー」
『背中を洗いますって言ったらカエル攻撃な』
「・・・・・・」
あ、洗うつもりだったみたいだ。
だが、断る。
『そんなに俺の火傷が見たいと?それとも主とのお風呂が楽しくて・・・もう、ハッピー!だから、洗いたいなぁ!って感じなのかな?・・・もぅ、仕方ないなぁ・・・・・・と言うとでも思ったかコノヤロウ』
「勝手に物語を脳内で作るな」
敵に背を取られたら終わりなのだ。
すまんな、カネさんさん。
俺はカネさんさんに背を見せぬ。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月16日 23時