今度の審神者は超怖がりでした《弐》 (ページ36)

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演練② ページ36

｢こんのすけは覚えておりますとも！だって案内人だもん！覚えてないと不良品扱いされちゃうもん！｣

『お前の脳内は不良品だけどな』

｢んななな、なんて事を！｣

『自分が可愛いキツネですなんて言うか？普通。お供様なんて言わねーじゃん。あぁ、エラい』

｢むむっ、こんのすけは案外出る幕も少ないですし、分からなくなったら瓦版を見てくださいなんて言っちゃってるし･･･こんのすけの意味！もっとアピールせねばなのです！｣

『俺最初こんのすけの事、オリンピックのキャラかと思った』

｢なんと！｣

『兎に角、俺は行かねぇ！』

｢むむむ･･･本当に宜しいのでございますか？｣

『･･･何？』

この言葉に聞く耳が立ってしまう。
自分は嘘をついている。本当は一度ぐらい行ってみたいのだ。その演練ってやつを。でも、血が騒ぐ問題。審神者も着いてくってのが嫌なのだ。
居残り隊の方々とお茶を飲みながら待っているのが安心感があり、血を見なくて済む。
･･････い、行きたいけどさぁ、血が･･･さぁ。ね？

『･･････はぁ。その演練ってヤツ受けてやる』

｢おぉ･･･ほんとですか、こんのすけ嬉しい｣

『その代わり･･･夕餉はお前の目の前で油揚げしてやるからな･･･？』

｢･････････｣

こんのすけ、絶望の顔。俺はスマホのカメラで連写する。あ、これ待ち受けにしよ。