何でもあり･･･なんだろ？ ページ24
んー、明日の朝餉何にしようかな。あ、Aです。今カネさんと交戦中。やっぱり土方さんの愛刀だけあってスピードが速いです。
『･････････』
｢オレがカッコ良くてビビっちまったかぁ？｣
『それはない』
んー、やっぱりサンドウィッチとかがいいのかなぁ。でも、パンとか作るんだよね、俺が。
って戦いながら明日のご飯考えてます。
真剣勝負で考えることじゃない？まぁ、そうですね。考えることじゃないです。別に余裕ぶっこいてるわけじゃないです。相手はカネさんだから。
ちゃんとやりますよ。けどね、俺真剣勝負だっ！て言われる前から考えているんです。
『っぐ･･･』
｢だんだん動きが鈍くなってきやがったな･･･｣
『･･････は、笑うのも今のうちにしておけよ？』
｢なに･･･｣
『そぅら！カエル攻撃だっ！』
｢ぎゃぁああっ！な、何すんだてめぇええっ！｣
｢主らしいわ･･･｣
清光も納得してる。カネさんは、玩具カエルにビビり本体を俺に投げつけてきた。おぉっ！何すんだてめぇはお前じゃボケぇぇえっ！
『っ･･･！』
カネさんの本体が軽く俺の手に当たりましたよ。
何してくれてんですか！真剣だから嫌いな赤い液体は流れ出ます、そうですよね。
ッ･･･自分で手当て出来ればいいけど･･･。右半身だけ完全に肌を晒していないから違和感アリアリの着こなしだし、何より火傷を見られたくないという思いが強すぎて右だけ分厚い。
『････････危ねーじゃねぇか』
｢お、俺がやったわけじゃねーし！俺だけど！当たったのは俺だけど！｣
『･････････』
｢わ、悪かったって･･･そんな目で見るなよなぁ･･･｣
oh......カネさんしょぼくれてる。レアだこれ。
『何でもありなんだろ･･･？じゃあ主くん今から本気出しまーすっ！』
｢んな、何をする気だ･･･｣
『はぁぁあああああっ･･･』
｢･･･嫌な予感かしねぇ･･･｣
『カエル攻撃第二弾！行けっ！王様ガエル！』
｢ひぎゃぁぁあああっ！やめろっ！向けるなっ！もう分かったから！分かったからァァァ！｣
勿論、本物･･･に見せかけた粘土カエル。工作4のこの俺が力作を作ってやったぜ。
『ふはははっ！カエルでビビるとは･･･どっちがへっぴり腰なんだろうなぁ？』
｢てめっ･･･覚えてろっ！！｣
『ごめん、多分明日には忘れてる』
｢･･････｣
俺の頭は鳥頭なのですぐ忘れるのだ。俺は気づかれないように怪我した部位を軽く抑えた。
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月10日 22時
