今度の審神者は超怖がりでした (ページ1)

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こんのすけ現るページ1

｢ココが貴方の本丸になります｣

そう言われて辿り着いた真っ黒な風景の建物。
第一印象怖い。お化け出そう。

｢審神者様、どうかご武運を｣

それだけ言った謎の黒スーツのサングラスをかけた男は一礼をしてゲートに帰って行った。
俺は礼儀正しいハンターにしか見えなかった。
手ぶらで何も持ってない状態で何をしろと･･･なんて思っているとドロンともっふもふな何かが現れた。

｢初めましてA様｣

『うぉおぉああああっ！』

｢ひぃいいっ！｣

『きつ、きつつ、狐がしゃ、喋っ･･･た』

俺よりも狐がビクビクしていてリアルだなと思いながらそっと･･･撫でる。
ふわふわ･･･もふもふ･･･。
感触はまるでぬいぐるｰｰ。

｢ぬいぐるみではありません！こんのすけでございます！｣

『ぎゃぁあああっ！急に叫ばないで！』

俺は狐から離れるとその辺の木に隠れた。
いきなり叫ぶもんだからめちゃくちゃ怖かった。
ただでさえ喋る狐。

｢も、申し訳ございません。A様｣

狐･･･ｺﾞﾎﾝ、こんのすけさんは俺の名前を発し俺にスリスリと近づいてきた。ふわふわと当たる毛並み。
許す。

『･･･あ、えと･･･ここって･･･何ですか？』

｢な、何も教えられてないのですか？！｣

『そうです、何も教えられてございませぬ･･･マジで』

｢政府･･･ｷﾞｼﾘ｣

狐の歯ぎしりなんて初めて聞いた。そんなに政府嫌いか。政府可哀想に。俺は好きだぞ。政府で説明受けてた時お茶を出してくれたお姉さん。身なりはハンターだったけどな。