白い猫 ページ6
お兄の部屋に入ると突然腕を引っ張られる。んで、正座で座らせた俺に机に用意された器具を俺に付けようとする。
『待った!な、何だよ・・・それ』
「何だよって・・・猫耳だけど?」
グイグイはめようとして来るので必死に抵抗するが力の差で俺が負けてしまい白い猫耳を付けられる。
『・・・・・・ッ』
「かわいーかわいー(棒)」
『なんで棒読みなんだよ!想像と違いましたか
コノヤロー!』
「はい、次尻尾な」
『シカト?!』
今度はしっぽを付けようとしてくるので抵抗をする。しかもそのしっぽは小刻みに動く。
俺は嫌な予感しか思い当たらなかった。
そう考えてるうちにサッサと付けられていて俺は取ろうと必死になる。が、ビクともしない。
『ちょ・・・なんで取れないんだよ!』
「あー、それ・・・。ご主人様にしか取れねぇから」
『え』
俺はサーっと血の気が引いた気がした。ご主人様、つまりお兄が気が向いた時にしか取ってくれないという意味だ。
「1週間はそのまんまな・・・仕置きだから」
『えぇっ!粛清も全部これでやるの?!嫌だ!』
「仕方ねーだろィ、俺に向けて落とし穴作るからいけねーんでィ」
『・・・・・・』
お兄はそう言いながら真っ黒な笑みをうかべる。
そして、尻尾をギュッと掴む。それと同時に俺の身体は跳ね、ビクリとさせる。
『うぁッ・・・!』
「・・・・・・なんでさァ、今の声」
『尻尾いきなり・・・・・・掴まないでよ』
「どーしたんでさァ、そんなに顔赤らめて」
『ち、違っ・・・・・・!これは・・・!』
ギュッ!
『ぁぁあッ・・・!』
俺は必死に抵抗するが、めちゃくちゃ尻尾を握りしめているお兄が全く手を離してくれず、何だか力が抜けていった。
「・・・顔赤いぜィ?」
いや、アンタのせいだからァァ!と顔はどんどん真っ赤になる。暑い。
『・・・・・・お兄、や、やめ・・・・・・』
「んー、どうしよっかなぁ」
クスがゆくてたまらない。くすぐったい様なかゆい様な・・・。遂に脱力してお兄にもたれ掛かる。
『・・・・・・ごめんなさい』
なんて言って謝れば背中を撫でられる。「仕方ねーな」なんて耳の遠くで聞こえたと思えば首元(よく噛み付かれる部分)に優しいキスを落とされた。
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lime(プロフ) - 【死神くんは真選組】めっちゃ面白いです!主人公の過去とかもしっかりしてるし想像力豊か!!僕原作沿いの小説苦手で非原作沿い漁ってたんですけどとてもいい作品に出会えました!!更新ゆっくりでいいので待ってます! (2022年7月5日 22時) (レス) @page48 id: 9dc1bcf53d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のろすけ | 作成日時:2019年6月17日 19時