こうして江戸城は救われた ページ42
「ありがとうございますぅうう・・・おいおいおいおい」
「沖田殿、西野殿。ありがとうございます。なんてお礼をしたら良いか・・・」
『良いんですよ、お礼なんて・・・お姫様無事だっただけで良いんです』
総「じゃあ怪我治ったら焼肉奢ってくだせェ」
『ちょっ!今いい感じに締めたのに!』
騒ぎを聞いて一目散に帰ってきたGー嫌とその他大勢の家臣は全力でお姫様を護ったことに対して全力でお礼を言ってきた。
そんなの良いのに・・・と思って断ったのだがお兄があっさり本音を言うもんだから空気が崩れた。
.
江戸城の城の中に入っていったお姫様と家臣達を見送り、流石に限界が来ている身体を引きずってトシ兄が用意してくれたパトカーに乗り込む。
「土方さん、このまま病院直行でお願いしまさァ」
「・・・わかった」
「おっ、気前がいいですねィ。さっすが土方」
「“さん”をつけろ“さん”を」
「あ、その前に腹減ったんで焼肉行って下さい」
「誰が怪我人連れて焼肉行くんだよ。血まみれのまま肉を食うのなんか誰も見たかねーよ!」
「その焼かれる前の牛や豚や鳥だって「生々しいこと言うんじゃねーーよ!!」」
ちぇ。と声を出して嘘に決まってんだろィと通常運転で話すお兄のコミュ力を知りたい。
隣で苦笑いしているとバックミラーで俺をチラチラ見るトシ兄と目が合った。
『・・・何ですか?』
「・・・いや。お前、結構やるなと思って」
『何がです?ラップバトルですか?』
「いや、ちげーし」
『聴きたいですか?ヘイヨー、マヨヨー土方マヨヨー」
「誰も聴きたがってな・・・下手くそだな!!何だそれ!!」
土方マヨヨーってなんだと聞いてくるトシ兄。
残念、俺にもわかんないんです。勝手に言葉が出てきたんです。恐ろしいんです。マヨヨー。
ちなみにマヨヨーはヘイヨーみたいな挨拶がわりなんだけど。
『わん!つっ!すりっ!真選組ディビジョン!』
「違うだろ、江戸だろ。なんで真選組なんだよ。場所じゃねーだろ」
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Lime(プロフ) - 【死神くんは真選組】めっちゃ面白いです!主人公の過去とかもしっかりしてるし想像力豊か!!僕原作沿いの小説苦手で非原作沿い漁ってたんですけどとてもいい作品に出会えました!!更新ゆっくりでいいので待ってます! (2022年7月5日 22時) (レス) @page48 id: 9dc1bcf53d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年6月17日 19時