【死神くんは真選組で】【3】

江戸城の危機4 ページ38

キツイ･･･結構キツイ。
倒しても倒しても群がる雑魚キャラの様に攘夷志士は集まってくる。

｢こんなの！キリがねぇ･･･！｣

『････････････』

応援要請するか･･･と思うが囲まれてしまってそれが叶わない。
さっきすれば良かった。
･･････と思ってしまうぐらいである。

｢ぐうッ！？｣

『お兄！』

まずい･･･お兄が背後を取られた。
鮮血が飛びよろめく。

応援要請で誰かに助けを求めれない今。
お兄もよろけながら何とか食らいついている。

『･･･っ』

握っている刀の柄に熱がこもる。

｢西野さんッ･･･！｣

『がァっ！』

横腹を刺された。
こちらも鮮血が飛び散る。
よろけながら背後の壁に手をつく。
攻撃すら出来ない防戦一方である。

黒ひげ危機一髪の様に追い詰められた今。
何処から剣が刺さりトドメを刺されるのかがわからない今。

｢姫様〜姫様どうしよ･･･助けてくだせぇよ｣

｢えぇっ？！｣

『お兄が苦戦で壊れた！お姫様無視でいいですからね、無視っといていいですからね！』

｢姫様〜こいつの事無視でいいですからー。姫っといていいですからー｣

『｢姫っとくって何？！｣』

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