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過酷な墓参り2 ページ34

『いっ・・・・・・』

墓石を支えに脚立を登っていたら墓石にトラップがある事を忘れててグサリと太い針が手に刺さってしまった。ドクンドクンと鮮血が流れ落ち、それをゆっくり口に運ぶかのように鮮血が落ちていく。

『・・・後で拭かないとな』

グッと手を引き抜けばブシャッと血が吹き出し急いで止血を行う。
トラップ大好きな兄上が事前に作ったのか増しては霊となりやることないので墓参りに来た参拝客を引っ掛けようと考えたのか・・・未だによく分からないが、兄上はゲームが好きだった。特にデスゲームが。
最初にココに墓参りに来た時は脚立があった場所で脚立をとったらそこにいたカラクリの人形に腕を竹刀で叩かれた。その痛さに後ろに下がったら穴に落ちたこともあった。

『落とし穴は全部分かってるんだけどなぁ・・・』

俺がココに来ることが分かっているのか毎年新たなトラップが作られている。兄上は暇なのか。そーなのか。いいな暇で。

『・・・・・・』

辿り着いたその所に水をうえからかける。満遍なく全体にかかるよう。終わったらゆっくり脚立を降りればいいのだが、面倒なので飛び降りた。

が、飛び降りた先にはお兄が居て方向転換して、片脚で着地。ゆっくりもう片方の足を下ろすと何も起こらず『ふぅ・・・』と深呼吸する。

『・・・・・・何?』

お兄の見た先には止血したはずなのにいつの間にか血が流れ出ていてぽたぽたとたれていた。

「何したんでィ」

『引っかかっちゃって・・・トラップに』

「墓石にもトラップあるってどこの墓石でさァ!有り得ねぇや」

『仕方ないよ。俺の家にはあるんだから。多分あるのも俺のとこだけだと思うよ』

「世界一行きたくねぇ墓参りでさァ」

『・・・かもね。よし戻ろうか』

置いたリュックを背負い来た道を戻る。ここでも気をつけないと・・・と思っていると。

「・・・なぁ、あれ・・・なんでィ?」

『・・・・・・ん?』

「・・・これ、不味いんじゃねーか?」

辺りを見回すといつの間にか囲まれていて。銃口を此方に全員向けていた。成程。ここに来る事は想定済ということか・・・。

『・・・父上の部隊だ』

「・・・!」

『逃げ道知ってるから着いてきて・・・』

俺はお兄に小声で呼びかけ腕を引いた。すると一斉に銃が鳴り響き1つの穴にワザと落ちた。その穴は街の方にあるマンホールに繋がっている。それを知っているのは俺と兄弟だけ。使い時が無かったので少し嬉しかった。

江戸城の危機1→←過酷な墓参り1



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Lime(プロフ) - 【死神くんは真選組】めっちゃ面白いです!主人公の過去とかもしっかりしてるし想像力豊か!!僕原作沿いの小説苦手で非原作沿い漁ってたんですけどとてもいい作品に出会えました!!更新ゆっくりでいいので待ってます! (2022年7月5日 22時) (レス) @page48 id: 9dc1bcf53d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年6月17日 19時

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